妊活という言葉も一般的に知られてきた昨今。芸能人の中にも、妊活のために、休業や仕事を減らす女性が増えていますよね。
規則正しい生活を送ることは基本中の基本ですが、規則正しい生活の中でも「食事」は非常に重要です。
人間の資本である衣食住の「食」は、やはり大切な妊活の一つということです。私自身も妊活をしていた時、食事には気を付けました。
妊活というのは、女性だけが行えば良いということではありません。男女ともに取り組むべきものです。
食事は日常的に夫婦一緒にとるものですから、男女の妊娠力アップには効果的です。
女性の妊娠力について
まず、女性の妊娠力についてですが、やはり加齢とともに卵子の質も変わってきます。妊娠適齢期とよく耳にしますが、これは排卵や女性ホルモンの影響が関係しています。
35歳以降は、排卵や妊娠のために必要な女性ホルモンである「卵胞ホルモン」が減り始めます。
卵胞ホルモンはエストロゲンとも呼ばれますが、確実に加齢とともに減っていくものなのです。
40代にさしかかるとさらに減り、妊娠しにくくなり、流産の可能性も高まるとされています。
しかし、これも一概に言えたことではなく、人によって妊娠力は異なりますし、40代での自然妊娠も増えてきています。
もちろん、生活改善で妊娠力も変わってきます。乱れた食生活を送っていては、妊娠力をあげることなどできません。
男性の妊娠力について
次に、男性の妊娠力です。妊娠と聞くと、女性だけが頑張ることと思ってしまいがちですが、男性にも妊娠力というものはあるのです。
男性自身が妊娠するわけではないので、妻を妊娠させる力=妊孕力(にんようりょく)といいます。
妊孕とは相手を妊娠させることを言い、30歳を越えると、この妊孕力が低下するのです。
男性も女性と同じで、加齢とともに妊孕力は衰えます。高齢になると、男性の精子のDNAの質が下がることが研究で明らかになりました。
乱れた食生活により、精巣の機能が低下して、精子の質や量に悪影響が出る可能性があるそうです。
妊娠力・妊孕力に必要な食材(栄養素)
男女ともに、妊孕力・妊娠力を高めることが妊活にとって、必要不可欠ということがわかりますね。妊孕力・妊娠力を高めるために、卵子と精子の質を上げる必要があります。
卵子の質を高めて排卵をスムーズにし、精子の質と量を上げ、妊娠しやすい環境を整えましょう。
① 鉄分
研究でも明らかになっているように、妊娠する可能性を高める要素と言われているのが「鉄分」です。
ただし、肉類はあまりおすすめしません。動物性たんぱく質は、食べ過ぎると良くないのです。
肉類であれば、レバーが良いかと思います。鉄分豊富ですので、食べ過ぎさえ注意すれば非常に効果的な食材です。
◆鉄分豊富な食材◆
納豆・レバー・いわし・はまぐり・高野豆腐・ほうれん草・小松菜 など
② ビタミン
抗酸化作用があり、体のサビを取り除いてくれるのが「ビタミン」です。特に、ビタミンCとEは精子と卵子の老化防止になります。
抗酸化作用の強いビタミンCとEをとることで、体の酸化を防ぎ、妊娠力の低下もしにくくなるでしょう。
ビタミンEは妊娠しやすい体を作るのに非常に大切です。
血流を良くしてくれ、ホルモン環境を整えてくれます。排卵促進・月経不順などの改善など妊娠のための環境改善に重要なのです。
ビタミンCは果物や緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンEはナッツ類に多く含まれています。
◆ビタミンC豊富な食材◆
バナナ・グレープフルーツ・キウイフルーツ・イチゴ・カリフラワー・ブロッコリー・パセリ など
◆ビタミンE豊富な食材◆
アーモンド・ヘーゼルナッツ・アボカド・唐辛子・ひまわり油・抹茶・めんたいこ・いくら など
③ 亜鉛
男性機能を高めてくれるのが「亜鉛」です。精子の質が下がり、運動力が低下している場合に、亜鉛は非常に効果的です。
亜鉛は細胞全体に広く存在しており、DNAやたんぱく質の合成に関係しています。亜鉛が体内に少なくなると、免疫機能の低下にも関与してきます。
亜鉛の所要量は鉄と同じくらい必要です。しかし、尿や汗から排出されてしまうため、不足しがちになります。
鉄よりも排出量は十倍以上といわれています。また、加齢によっても尿中の排泄量が増えるのです。
現代の男性は、偏った食事をしがちで、ファストフードやカップラーメンなどを毎日とっている男性も多いです。そのためか、最近の男性は亜鉛不足と言われています。
妊孕力を高めるために、亜鉛は欠かせません。
サプリメント等も出ていますが、なるべく毎日の食事で補いたいものです。ちなみに、亜鉛は植物性たんぱく質と一緒にとると、吸収が促進され、良いとされています。
◆亜鉛豊富な食材◆
牡蠣・大豆・するめ・うなぎ・納豆・玄米・とうもろこし・アーモンド・ビーフジャーキー など
④ 葉酸
「葉酸」は妊娠前から取っておくべき栄養素と言われています。
もちろん、妊娠してからも必要なため、葉酸を多く含む食材を知っておくことは、これからずっと役に立つことです。
葉酸が不足すると、生まれてくる子供の神経障害が起こってしまう可能性が高まるとも言われています。
ビタミンB群に属する葉酸には、さまざまな妊娠力アップの効果があります。
DNAやRNAを構成する核酸の合成を助けたり、赤血球の合成にも必要不可欠です。葉酸を取ることで、貧血が起こりにくくなり、血液を正常に働かせる効果があるのです。
葉酸は野菜に多く含まれます。また、サプリメントなども多く出ています。
◆葉酸豊富な食材◆
ほうれん草・モロヘイヤ・春菊・ちんげん菜・レバー・キウイフルーツ・枝豆 など
⑤ カルシウム
体の基本ともいえる「カルシウム」。骨の成形だけではなく、生殖器の健康を保つためにも重要な役割を果たしています。
正常な排卵を促すともいわれており、妊娠力そして健康維持のために大切な栄養素です。
やはりカルシウムは乳製品に多く含まれています。他には魚にも含まれているというのは有名ですよね。
◆カルシウム豊富な食材◆
牛乳・ヨーグルト・チーズ・ひじき・切干大根・こんぶ・小松菜・ししゃも・しらす・わかさぎ・いわし など
バランスのある食事とは?
これらが妊娠力アップに効果的な栄養素・食材ですが、卵巣・精巣の健康を保つためには何より栄養バランスの良い食事が一番です。
何か一つをたくさんとれば良いというわけではなく、これらの食材を使って、栄養素豊富なバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
私は5つのカテゴリに食材を分け、食事のバランスを考えていました。
B:野菜・きのこ・海藻→ビタミン・葉酸豊富なものは必要不可欠。
C:魚・魚介類→カルシウムや鉄分豊富です。
D:豆類→亜鉛やビタミンEが豊富です。
E:果物・乳製品→デザートにお菓子ではなく果物や乳製品を取ると良いですね。
バランスの良い食生活を心がけ、男性は妊孕力・女性は妊娠力をあげましょう。
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