不妊治療費が助成金で全額無料に!?(マネースクープ)

助成金

マネースクープ」という番組で、「総額140万円かかる不妊治療費用が全額無料になる裏ワザ」が紹介されていました。

 

これから不妊治療を始める方にも役に立つ情報でしたので紹介していきます。

 

不妊治療の現状

 

レポートを務める野村宏伸さん、大沢樹生さん、千堂あきほさん。

中でも、大沢さんと千堂さんはともに不妊治療を5・6年経験されており、

 

・千堂さん「50万ほどかかりました・・・」

・大沢さん「高級外車1台分かかった」

と話していました。

 

日本には、体外受精など高度な不妊治療を受けられるクリニックが600軒ほどあるそうです。(2016年時点)

不妊治療を受けて赤ちゃんを授かりたいという方は、全国的にも多いという事が分かります。

 

そんな中、新生児の27人中1人は、体外受精で生まれているようです。

 

晩婚化・高齢出産

 

1%」、この数字は、45歳で自然妊娠する確率なんだとか。

 

すでに様々なニュースでも取り上げられていますが、年齢がおよそ35歳を過ぎる頃から、卵子の老化が伴うため、高齢になるほど自然妊娠する確率は下がっていくようです。

 

それでも晩婚化は進んでおり、不妊治療を行っているカップルは、全国で150万組にのぼるようです。

 

男性の不妊検査・費用

 

不妊治療では女性が通う印象がありますが、男性に原因があることもあります。以下に男性の検査項目を紹介します。

男性の不妊検査

 

睾丸の大きさをチェック

 

平均的な大きさは、15cc(約4cm)あれば正常とのこと。

 

触診にて睾丸検査を行いますが、性病の有無・生死の通り道の詰まり具合、睾丸に流れる血液の状態などが分かります。睾丸がやわらかい状態は、あまりよくないとされています。

 

精子を顕微鏡で確認

 

顕微鏡で精子の元気さや数を確認します。平均的に2,000万個以上あれば問題ないとの事。

これらの検査で約8,000円かかるそうです。

 

女性の不妊検査・費用

不妊検査の費用

・血液検査:ホルモンの数をチェック⇒約2,000円

・卵管造影検査:卵管の詰まりをチェック⇒約8,000円

・フーナー検査:精子と卵子の愛称をチェック⇒約4,500円

・合計⇒14,500円

女性の不妊検査

検査項目が多いうえに、3・4回来院が必要になるために費用がかさんでしまいます。こうして男女の検査が終わり、不妊と診断されると不妊治療へ移ります。

 

不妊治療の種類

 

タイミング療法(1万円・妊娠率3%)

 

基礎体温を毎日測って、排卵日を特定して夫婦生活を営むもの。正確に排卵日を特定する必要があるため、毎回血液検査・超音波検査が必要となります。

 

不妊治療の最初の段階と言われており、かかる費用は少ないですが、妊娠するまで毎月約1万円の検査費用がかかります。

 

一方で男性の視点からは、特定の日に夫婦の営みを行う必要があるため、プレッシャーを感じて立たない人も少なくないようです。

 

「この日にお願いします・・・」と言われたら、やっぱりプレッシャーを感じるような気がします。

 

人工授精(1万8,000円・妊娠率6~11%)

 

卵子の状態がいい日に、人工的に精子を子宮へ入れます。医師の診断によってどの日になるかが決まります。

人工授精

 

体外受精(30万~40万円・妊娠率32%~42%)

 

ここから費用は高額になります。オペと管理が必要になるため、培養士2名の人件費がかかってくるのが理由とのことでした。

 

取りだした卵子をシャーレに写し、精子をかけて受精させます。

子宮が炎症を起こしていると妊娠しづらくなるので、液体窒素で一度凍結保存し、子宮が回復してから受精卵を戻すことで、妊娠率が約10%上がるそうです。

 

将来を見越して、若いうちに元気な精子や卵子を凍結保存しておくことで、高齢になってから結婚しても妊娠できるようです。実際にそのような事例も増えてきています。

 

保存費用は、年間12,000円~。

 

顕微授精(40万~50万円・妊娠率36~46%)

1つの元気な精子を選び、顕微鏡を使って取り出した卵子に、直接精子を入れて受精させる方法です。

顕微授精

関連ページ⇒【顕微授精の体験談】採卵までの道のり

 

不妊治療の種類

 

不妊治療が高額なのは、体外受精や顕微授精で1回で妊娠につながらなかった場合に何回も行うので、高額な費用が掛かってくることが分かります。

 

また、凍結保存という備えをしておけば、年をとってからも妊娠できるということも分かります。

 

不妊治療の助成金

 

夫婦の所得や居住年数によって制限もあるようですが、お住まいの都道府県から助成金をもらえるようです。

 

今回は東京港区の例が紹介されており、最大30万円を最高で5年間、追加受給できるようです。

 

JINEKO編集部によると

 

都道府県の助成金だけなく、市町村からも助成金がもらえるんだとか。そこで、市町村別の高額助成金ランキングを5位まで紹介されていました。

不妊治療の助成金(市町村)

1位:北海道東川町⇒不妊治療にかかる費用全額負担
2位 :岩手県宮古市⇒500万円
3位 :石川県能美市⇒400万円
4位 :石川県川北町⇒350万円
5位 :長野県松川町⇒250万円

 

これらの地域に引っ越して、不妊治療に専念するという方法もありますが、仕事の関係上、なかなか難しい方もいらっしゃるかと思います。その反面、これだけの費用負担をする地域が分かっただけでも、引越しをする価値があると感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

まとめ

 

「マネースクープ」という30分の番組ですが、不妊治療に関するデータも豊富で濃い内容でした。

 

結婚してすぐに子供をもつ予定がなくても、凍結保存しておくのは、得策の1つだと感じました。

 

不妊治療をされてる方は、都道府県だけでなく・市町村の助成金制度も確認することをおすすめします。

 

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