妊活しているけど、なかなか妊娠できない…そんな悩みを抱えている方も多いかもしれません。一方、周りでは全然努力しないで妊娠する方もいるのではないでしょうか。
40代になってから妊娠できる女性も少なくありません。
妊娠しやすい女性の間には、共通点があるようです。
同じように、妊娠しにくい女性の間にも、共通点があります。
どうすれば妊娠しにくい体を、妊娠しやすい体に変えることができるのでしょうか?
妊活する時期が妊娠にも影響する
妊娠したいと思っている女性は、なるべく早いうちから妊活をするといいでしょう。男性の精子と違い、女性の卵子は生まれたときから数が決まっています。
生まれたときに200万個あった卵子は、思春期になったときには既に20~30万個ほどに減っています。
卵子の数が減り、さらに卵子の質が落ちてしまうと、どんなに不妊治療をしても赤ちゃんを妊娠することができなくなってしまいます。
女性が早く妊娠するメリットとして、女性の体の衰えを指摘することがよくあります。
かつて、歌手の倖田來未さんが「35歳以上になると羊水が腐って、妊娠できなくなる」という発言をして、問題になったことがありました。
もちろん、羊水が腐るということはあり得ませんが、女性の体が年を重ねることで徐々に衰えていくことは、否定できないことだと言えるでしょう。
年を取ると、代謝機能が衰えたり、血流が悪くなったりしやすくなります。
妊娠に大敵な婦人科系の病気を抱える可能性もあります。婦人科の病気ではなくても、何か病気にかかった影響で不妊につながる要素になっているのかもしれません。
病気にかかった場合も、若い時期より免疫力が落ちて治りが悪くなっているでしょう。
妊娠するためには、性行為の回数を増やして妊娠確率を上げることも必須です。でも、年齢が上がれば上がるほど、カップルの性行為の回数は減る傾向があります。
赤ちゃんが欲しいと思っている女性は、妊活は早ければ早いほどいいと言えます。
妊娠しにくい女性の特徴
妊娠しにくい女性の中では、4つの共通点があります。
①生理周期が不規則
女性の平気的な生理周期は、28日~35日と言われています。もっと早くても遅くても、決まった周期で生理が来ている場合には、それほど問題はないと言えます。
でも、生理期間が不規則になったり、無月経の月が起きたりする場合は注意が必要でしょう。
特に妊活を始める方はいちばん最初に取り組むのは、「タイミング法」だと言われています。生理周期から排卵時期を知って、排卵日に性行為をする方法です。
生理周期が狂ってしまうと、いつ排卵するかわからないので、どの時期で性行為をすればいいのかわからなくなってしまいます。生理周期が急に狂ってしまった場合、排卵障害で卵子が排卵されていない可能性もあります。
②冷え性
多くの女性は冷え性を抱えていると言われています。冷え性になると、栄養を摂っても血液中の栄養が体の中に送られなくなってしまうこともあるでしょう。特に冷え性で子宮に栄養が送られなくなると、子宮が栄養不足になって不妊につながってしまうかもしれません。
③肥満
不妊で悩む方の中には、肥満が原因で妊娠しにくい女性も多いようです。
肥満によって内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」というタンパク質が減少してしまいます。
アディポネクチンというタンパク質が減少すると、卵巣の皮が厚くなるという研究があります。卵巣の皮が厚くなってしまうと、子宮が持っている排卵機能が上手く働かなくなってしまいます。卵子が排卵された場合にも、卵子が上手く育たない場合があります。
肥満になる方というのは、偏食で栄養バランスが偏っている場合が多いでしょう。
栄養バランスの良くない食生活を送ることで、冷え性になったり、生理周期の狂う原因になっているかもしれません。
一度妊娠してしまうと、妊娠中は赤ちゃんに栄養をあげるために、ダイエットができません。妊娠する前から規則正しい食事をして、栄養バランスのいい食事を心がける必要があります。
④痩せすぎ
女性なら誰しも、ダイエットの経験があるのではないでしょうか。
体脂肪率を計るBMIという指標で、22%ほどで健康的だと言われていますが、ほとんどの女性は「ぽっちゃりしている」と感じてダイエットを考えるようです。
妊活を始める場合、体脂肪率が20%~25%の女性が何も心配する必要はありません。
とういのも、体脂肪率が15%を下回ると、逆に妊娠確率がかなり下がるといわれているからです。
体脂肪率が10%以下の女性は、妊娠するのが困難と言えます。
女性は本来、妊娠することが前提で、男性に比べて脂肪を蓄える体になっています。
女性の体が赤ちゃんを育てられる状態になっていないと、赤ちゃんを妊娠しないように脳から指令が働いてしまいます。
激しいダイエットをして、生理が止まってしまうのも、脳が赤ちゃんを育てられないと判断したサインです。
葉酸が赤ちゃんの先天性リスクを回避する
妊娠を望む女性のために、厚生労働省から摂取したい栄養素の指針が出ています。妊婦が摂取したい栄養素の中で、不足しがちな栄養素の一つが葉酸です。
妊活中の女性にはとても重要ですが、ふだんの食生活ではなかなか注目されない栄養素です。特に妊娠初期には必要とされています。
葉酸は人間の体を作るために必要な13種類の必須ビタミンの一つです。ビタミンB群の一つですが、水溶性なので摂取しても大部分は排泄されてしまいます。調理で摂取することが難しいので、サプリメントで摂取してもいいでしょう。
参考ページ⇒妊活開始~妊娠初期(三ヶ月目)におすすめの葉酸サプリ
葉酸は細胞の分裂・増殖に不可欠の栄養素です。葉酸が足りなくなると、髪の艶がなくなり、爪の色が悪くなり、肌の美しさも失われやすくなります。
細胞の分裂・増殖が滞ってしまうと、妊娠するために必要な卵巣の生まれ変わりも 遅くなってしまいます。
葉酸が足りない状態で妊娠初期が過ぎてしまうと、胎児の神経管(脳や脊髄)の生成が上手くできなくなってしまいます。妊娠初期で葉酸が不足した胎児は、「無脳症」や「二分脊椎」で生まれて可能性が高くなるでしょう。
妊娠していない妊活中の女性が一日に必要とする葉酸は、240㎍。
妊娠してからは480㎍と言われています。
カルシウムや鉄分も、ふだんから女性に必要な栄養素であるばかりではなく、妊娠したときにも不足しがちですが、とても重要です。
ストレスは不妊の大敵
ストレスは不妊につながる大きな原因と言われています。大きなストレスを受けると、排卵が起きなくなったり、生理周期が狂ってしまう場合もあります。ストレスを受けたときにダメージを受けるのは脳の中の「視床下部」と言われる部分ですが、視床下部は女性のホルモンバランスを保つために大事な場所です。
仕事や対人関係のストレスで悩んでしまう方も多いかもしれません。ストレスを完全になくすことは、誰にとっても不可能なことです。周囲の楽観主義の人を見習ったり、自分の神経質な部分を見直したりして、ストレスに強い心を作ることも、妊活には大事かもしれません。
ストレスが貯まったせいでたくさん食べてしまい、食生活のバランスが狂うことも多いのではないでしょうか。肥満を予防するために食生活を見直すことは大事ですが、ストレス自体を減らしたり、ストレスに強い体を作ることも大事ではないでしょうか。
関連ページ⇒不妊のストレスを解消する方法|不妊の原因を取り除く!
ふだん運動不足の方は、適度な運動でストレス解消ができる場合もあります。仕事が忙しくて休日は寝てばかりという方も、近くに散歩に行く程度の運動で妊娠しやすい体にできるかもしれません。
まとめ
妊娠しにくい4つの共通点、葉酸の重要性、不妊の要因ともなるストレスについて紹介しました。
ストレスにより、自律神経のバランスもおかしくなると、カラダの臓器の調和もとれなくなります。
ストレスが溜まってしまうのは仕方ないとしても、それをリリースする方法は、産後にも必要になりますので、今から身につけておきたいですね。