独身の41歳の時に卵子を凍結、44歳で女児を出産したという大阪府内の女性看護師さんのニュースが話題となっています。
「卵子凍結保存の費用が税金で助成!千葉県浦安市の少子化対策とは」というページで紹介していますが、最近では卵子凍結保存の話題が増えています。
この背景には、結婚年齢の晩婚化をはじめ、子作りの高齢化が挙げられます。
なぜ年齢が高齢になると妊娠しにくくなり・不妊治療をする必要があるかと言うと、卵子の老化が進むからです。
卵子の老化とは?
卵子は新しく作られることはなく、年齢とともに減り続けてしまいます。そのため、年齢を重ねるにつれて妊娠しにくくなります。
そこで不妊治療の体外受精に進む人も多いのですが、卵子が老化してしまうとそもそも育たないというケースが増えてきます。
卵子は胎児のときに最も数が多くって、そして50歳でゼロになるまで、どんどん減少していくんですね。
減少するだけではなくて、染色体という遺伝のもとになっているところの、過不足が年齢とともに増加してきます。
それによって、妊娠が成立しない、妊娠能力がどんどんなくなっていくということが起こりえます。
同じような原因で、染色体の異常によって、流産も、それから着床障害、そして受精の障害も起こってきます。
上記の内容はクローズアップ現代という番組で放送された内容になりますが、卵子が老化する事実を知らず、結婚すれば妊娠できるという認識をもっている人が多いことが分かります。
世の中では避妊することに重点をおいているような印象を受けますが、もっと子作りを推奨するべきだと考えます。
また上記のURLを見て頂くと、体外受精を20回以上行って・出産に至っていない44歳の女性が紹介されています。
しかも体外受精の費用は高く、総額で770万以上かかったようです。
卵子凍結で出産できる確率
早めに子作りを考える必要はあるけれど、いい相手がいない、もっと仕事に励みたい!という女性の方も多いようです。
もちろん、無理に結婚してうまくいくケースもありますが、逆にすぐ離婚するケースも多々ありますので、子作りのための結婚という選択は難しいかもしれません。
そんな時の選択として、卵子の凍結保存が挙げられます。つまり、妊娠しやすい時の卵子を保存しておいて、相手が見つかった時に体外受精をする流れです。
ただし、以下の内容を見ると、出産に至る確率が少ないことが分かります。
女性の卵子を凍結した大阪市のクリニック「オーク住吉産婦人科」によると、クリニックでは2010年から健康な女性の卵子凍結を開始し、昨年末までにこの女性を含む229人の卵子を凍結保存した。このうち17人が体外受精をしたが、出産に至ったのはこの女性だけだった。
出典:<卵子凍結出産>大阪の44歳健康女性 初確認 (毎日新聞)
卵子凍結にかかる費用
ここで気になってくるのが、卵子凍結にかかる費用です。気軽に出せる金額であれば、卵子凍結保存を検討する女性も多いのではないでしょうか?
そこで調べてみると、体外受精に匹敵する金額が必要になります。
出典:卵子凍結保存の流れ・費用|不妊診療|大阪 医療法人オーク会
こちらのサイトを参照すると、19万~35万円ほどかかるようです。しかも健康保険が適用外のため、軽減措置はありません。
また他のサイトも参考にすると、50万円かかることもあるようです。このように決して安くない金額だと分かります。
ただし、体外受精を何度も失敗してしまうと数100万円かかるケースも珍しくないので、選択の1つとしてはありなのかもしれません。