私の妊活のきっかけは病気でした。それは26歳の時、不正出血が2,3日続いた為不安に思い産婦人科を訪れました。
内診をしたところ、卵巣嚢腫ということでした。
卵巣嚢腫にもいろんな種類があるようで私の場合、成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)という病気で、「右側の卵巣がこぶし大に腫れている」ということでした。
成熟嚢胞性奇形腫とは卵巣に皮脂や毛髪、歯などを含んだ腫瘍だということでした。
個人病院だったので、すぐに総合病院の紹介をしてもらいました。病院からの帰り道私は大変ショックでした。涙が止まりませんでした。
なんで私が・・・ただそればかり考えていました。主人とはまだ入籍前だったので、私が一緒にいることが主人にとって良いことなのか不安になりました。
突然下腹部に激しい痛み
次の日、たまたま仕事が休みだったので、自宅で横になっていたところ、突然下腹部に激しい痛みがありました。
もともと私は酷い生理痛持ちでしたが、生理痛なんて比ではなく、動くことさえ出来ないほどの痛みでした。
これはやばい救急車を呼んだほうがいいかも。でも、主人(当時は彼)に迷惑かけるかも、など考えているうちに眠ってしまい、痛みも治まりまっていました。
次の日、総合病院に行き、昨日の事を話すと、それは茎捻転(けいねんてん)といって大きくなった卵巣が、ねじれたのかもしれないということで、即入院という形になりました。
入院から手術までいろんな検査もあったので、3日ほど空いたと思います。
入院中は大きな痛みもなく無事手術を受け10日ほどで退院することができました。
ですが、私の右の卵巣は先生のご厚意で完全に摘出はされませんでしたが、ほんの一部を残し、ほとんど摘出されてしまいました。
主治医の先生にも右の卵巣は機能するのか確認したところ、それはまだわからないという事で、左の卵巣が残っているから、妊娠するには問題ないという事でした。
退院後定期検診を何度か受けておりました。
手術から半年後
そして手術から半年後の定期検診の時、今度は左側の卵巣に右側の卵巣の時と同様に成熟嚢胞性奇形腫が現れました。なんで私ばっかり・・・
ただただそればかりでした。
まだ、左の卵巣の腫瘍は小さかった為、すぐに入院手術という事にはならず、安心していたところ、
仕事中突然腰に痛みが走り同僚に病院に連れて行ってもらい、診察を受けました。
またしても即入院という事になってしまいました。
入院した病室は妊婦さんばかりでした。
普段なら妊婦さんと一般患者は別にするところなのでしょうが、あいにく病室が空いていないということで一緒の病室になったのでした。
つわりが酷くて入院されていた妊婦さん達でしたので、関わりはないにしても、大変羨ましく思っていました。
私はこれから手術をして妊娠できない体になるかもしれない。
なんでこの人たちはちゃんと妊娠することが出来るのに私はできないんだろう。
主人には大変申し訳ない。主人には私ではなくちゃんと妊娠ができる健康な人がいいのではないか。ただただそればかり考えていました。
手術は無事成功し、私の左の卵巣は半分ほどの大きさになってしまいました。私は、卵巣が無事に機能しているのかどうかだけが気になっていました。
定期検診では、ちゃんと排卵していることが確認できたので安心していました。
安心はしていましたが、ネットで検索してみても片方の卵巣を摘出して妊娠された方のブログ等はありましたが、両方の卵巣を摘出手術して妊娠された方のブログ等は見つけることができなくてとても不安な気持ちが大きくなりました。
卵巣の病気のことについて調べていても片方を摘出してももう片方が正常であれば妊娠することも可能としか載っておらず私の不安はますばかりでした。
片方が正常とはどういうことなのか、手術をして半分の大きさになっていても正常と呼べるのか。
妊娠することも可能とは、やはり片方だけでは妊娠することは難しいのか。ここから私の妊活生活は始まったのでした。
妊活前に自分の体を知る
妊娠がわかって産婦人科を受診してから卵巣嚢腫などの病気が発覚したとう方も多いといわれています。
妊娠初期に手術をするという事は、ただでさえ不安な時期に赤ちゃんに影響がないかとっても心配になると思います。
そうなる前に自分の体の健康状態を知ることが大事だと思います。ただでさえ女性は女性特有の病気になる確率が高いと思われます。
・子宮内膜症…本来子宮の内膜にしかない組織がそれ以外の場所に増殖する病気
・子宮がん…子宮の入り口付近に出来る子宮頸がん 子宮の内部に出来る子宮体がん
・卵巣嚢腫
私が経験した卵巣嚢腫は、嚢腫が小さいうちは全く自覚症状が現れないといわれています。
自覚症状が現れるのは腫瘍がこぶし大ほどの大きさになったころからだそうです。
不正出血や水っぽいオリモノが増えるなど症状が現れます。
これらの病気は早期発見、早期治療が出来れば問題なく妊娠できる体でいられます。
見逃してからでは遅いのです。
自分の体の変化は自分が一番分かっているはずです。少しでもおかしいと思ったらすぐに産婦人科を受診してください。