妊娠中にはさまざまなトラブルがあります。 妊娠初期のつわりはその代表ですね。
しかし、トラブルは初期だけではなく、妊娠後期にもさまざまなトラブルが起こります。
妊娠後期とは妊娠後期は妊娠8か月~10か月のことを言います。
週でいうと28週ほどからです。 妊娠後期は赤ちゃんも大きくなり、見た目もすぐ妊婦とわかりますね。
ここでは女性の体験談と照らし合わせながら、妊娠後期のトラブルについてご紹介していきます。
妊娠中期の症状は比較的落ち着いている
妊娠初期もつわりなどで辛かったのですが、後期もなかなか大変です。
妊娠中期が一番落ち着いていたように感じます。
吐き気・胃のもたれ、妊娠初期のつわりも吐き気と戦う人は多いですね。
私も妊娠初期はつわりで吐き気と毎日戦っていました。
仕事をしながらだったので、本当に辛かったです。 家へ帰ると、すぐにトイレへ駆け込むこともありました。
食事も摂れる時と摂れない時があり、早くつわり終わってくれ~と心から願っていたものです。
しかし、妊娠中期になると、つわりも落ち着き、吐き気もなくなりました。 お腹もそこまで大きくなく、なんて快適なんだ!と思いましたね。
妊娠後期は大変
動くのも苦にならなかったですし、食欲もあり、毎日たくさん食べていました。 しかし、妊娠後期になりお腹が大きくなってからが大変です。
胃の圧迫感がすごいんです。 子宮が大きくなり胃を圧迫するんですね。常にむかむかしており、食べた後は気持ち悪さが続きます。
食欲はあるので、食べているときはおいしいおいしいとたくさん食べてしまうのですが、いつも後悔することになります。
食べ過ぎてしまうと、吐き気はさらに悪化し、逆流性食道炎のように胃液や食べ物が逆流してきます。
これが本当に辛い・・・。
寝転ぶとさらに気持ち悪くなるので、寝ることもできず。
油っぽいものを食べた日には吐いてしまったりすることもあります。 病院で相談したところ、少量を何回かにわけて食べるように言われました。
また、消化の良いものを食べ、冷たい物は控えるようにとのこと。 確かに、消化の良いものを少量ならば胃のむかむかも抑えられています。
私はホットミルクを飲むと、胃のむかつきや胃液が上がってくることが減りました。
また、食後はすぐ横にならず、少し座ってリラックスすることが重要です。
便秘・痔
元々便秘などとは縁遠かったのですが、妊娠後期から悩まされるようになりました。今まで便秘になったことなどなかったので、これもまた辛い。
お腹の中にどんどんたまっていき、重いような感覚は非常に不快ですね。 また、この便秘から痔になる人も多いようです。
子宮は胃を圧迫するだけでなく、他の臓器も圧迫します。腸を圧迫し、便通を妨げることも多々あるようです。
お腹が重いので動くのがとても面倒なのですが、適度な運動はやはり必要ですね。また食物繊維が多い食べ物を積極的にとらなければなりません。
便秘から痔を招くことになるので、便秘改善の努力も必要です。
便秘気味だな~と思ったとき、私はお腹を温めて、うどんなど消化の良いものを食べるようにしています。 それだけでかなり改善されたように思います。
便秘や痔が重症化している人は、病院に相談することでも改善策が見つかるはずです。
腰痛
妊娠6か月くらいまでは気づかれないことが多かったのですが、7か月過ぎたころから妊婦さん?と言われることが増えました。
7~8ヶ月にもなると、どこからどう見ても妊婦!!というお腹をしています。 妊娠後期になるとびっくりするくらいお腹が大きくなり、重さも感じます。
寝るもの大変なくらいです。お腹が重くて・・・と病院で話したところ、 助産師さんに5キロ以上のお米をお腹につけてるのと一緒だからね~と言われました。
歩くのも遅くなりますし、歩き方もガニ股になります。歩き方がペンギンみたいとよく言われています。
もしご主人に早く歩けよ!!などと言われたら、 お腹に5キロのお米を毎日つけて歩け!!と言い返してください。
そんな大きいお腹が原因で悩まされるのが腰痛です。
腰痛になる人は非常に多いです。 大きいお腹とのバランスを取るために背中をそらせたり骨盤が歪んでしまうのです。
かなり腰に負担がかかる姿勢になるんですね。 腰痛が悪化すると動けなくなってしまう人もいるほどですので、注意が必要です。
妊婦帯をしたり、姿勢に気を付けることで悪化を防げます。 長時間立ったり動いたりするのも避けた方が良いですね。
あとはゆっくりお風呂に入ることも大切です。 腰を冷やすと良くないので、芯からしっかり温めましょう。
恥骨痛
足の付け根の痛みを感じる人もいます。腰痛と同じで姿勢の問題が関係しています。 また、恥骨が広がって骨盤が歪むことも原因です。
私は左足の付け根が痛くなり、右足をあげることができませんでした。 立ったまま右足をあげ、左足だけで立とうとすると付け根に痛みが走りました。
パンツがはけない・・・。 くつしたがはけない・・・。 情けない限りです。
しかし、助産師さんからのアドバイスでストレッチと軽いマッサージをするようにしたら、 痛みもなくなり、片足でも立てるようになりました。
この恥骨痛はひどいと寝返りさえうてなくなるとのことで、恐ろしいですね。 腹帯やコルセットなどを使って、骨盤を安定させることで痛みを軽減できます。
頻尿
子宮が膀胱を圧迫します。尿意を感じることが多くなりますね。なのでトイレに行く回数が非常に増えます。
私自身もトイレへ行く回数は増えました。行ってもあまりでないことも多いのですが・・・。
私の場合、逆子になったり横位になったり正常に戻ったりを繰り返しており、 逆子状態のときは膀胱が痛い痛い・・・。
胎動を感じることは非常に嬉しいのですが、逆子の場合だと膀胱を蹴られるんです。 膀胱をボコボコとされると尿意を催すので、辛かったですね。
膀胱蹴らないでーとよく言います。夜中なんかは特に辛いです。それで目が覚めてしまいますから。 しかし、これは改善方法が難しい問題ですね。
利尿作用の少ない飲み物を飲むことくらいしか対策がありません。 カフェインが多いものは利尿作用も高いので、控えましょう。
尿漏れ
頻尿と同様に尿漏れに悩まされる方も多々います。これも膀胱が圧迫されることによるものです。
特に、咳やくしゃみなど力を入れた時に漏れてしまうことがあるようです。
尿漏れなんて・・・とショックを受ける人もいますが、 妊娠後期に尿漏れ経験をしたことがある人は多いので、みんな同じです。
子宮の重みで膀胱に圧力がかかり、尿道をふさいでいる力よりもその子宮からの圧力が勝ってしまうのです。
また、妊娠中は膀胱の収縮力が弱くなります。そのためトイレで力を入れて尿を排出しようとしてしまう人が多いです。
それが癖になってしまうと、尿漏れもしやすくなります。なるべく力んで尿を出さないようにしましょう。
自然に排尿できるようにすることで尿漏れの予防にも繋がります。
お腹の張り
妊娠初期も妊娠中期も張りはあまりありませんでした。しかし、妊娠後期に入るとお腹が硬くなることが増えました。
お腹が張っているというのがはっきりわかるくらいパンパンになります。 外から触ってもわかるくらいです。
病院で相談したところ、逆子状態のときは張りやすいということ。赤ちゃんも大きくなり、胎動により張ってしまうということ。
食事などにより張ってしまうこと。 このような原因がある為、お腹が張るときはとにかく休んでくださいと言われました。
立ちっぱなしはよくないので、座ったり寝転んだりした方が良いそうです。妊娠後期に張りやすくなる人は多いので、多少張ってもそこまで心配はいりません。
30分以内に張りが治まるようなら問題はないでしょうとのことです。
しかし、強いお腹の痛みを伴う場合や出血がある場合はすぐに病院へ来てくださいと言われました。 切迫早産の危険があるんですね。
お腹の張りが頻繁に起こる人は、検診の時にお医者さんにしっかり伝えた方が良いと思います。 早産の危険があるかみてくれますから。
私の場合も張りが気になると伝えたところ、内診をしてくれました。子宮口が開いていないか見てくれるので、早産の危険があるかどうか教えてくれます。
子宮口も開いていないし、大丈夫と言われると安心しますよね。お腹が張っているなと思ったら、休むことがなにより大切です。
無理をしないように自分自身でコントロールしなければなりませんね。
痒み
陰部の痒みとお腹の痒みに悩まされるのが後期です。
陰部の痒みは妊娠初期からでも注意が必要です。カンジダやトリコモナス膣炎などの病気にかかりやすいです。
皮膚の状態が普段は酸性に保たれています。 しかし、ホルモンバランスの変化によって、アルカリ性になってしまいます。
アルカリ性になると細菌が繁殖しやすくなってしまうんですね。
病院で検査をしてくれるのでそこまで心配はいりませんが、自分自身で気になった場合はお医者さんに相談しましょう。
適切な薬を処方してくれます。 また、お腹の痒みですが、お腹が大きくなると皮膚がひっぱられます。 それにより痒みが発生します。
夏は汗もかくので、痒くなることが多いですね。 また、荒れてしまったりすると治すのも一苦労です。
パンツのゴムがあたってしまい、痒みと痛みが発生することもあります。 大きくなるお腹は嬉しい反面、トラブルも多いんですね。
これは乾燥しないようにすれば、改善できます。 ベビークリームなどを塗って、乾燥を防ぎましょう。
妊娠線も防げるので一石二鳥です。
妊娠後期、あと少しで赤ちゃんに会える!とドキドキワクワクですよね。
トラブルでストレスがたまってしまうとお腹の赤ちゃんにも悪影響です。
まとめ
なるべくトラブルを減らし、快適に過ごせるように自分で注意することが必要です。
マタニティライフを楽しく過ごすために、食事や運動などに気を付け、トラブルを未然に防ぐことが大切ですね。