今回は「顕微授精ってどのくらいするのだろう」と、誰もが一度は疑問に思うことを少しでも皆様のお役に立てればと思い、まとめてみることにしました。
2013年1月から2015年6月までの2年間ですが、アメリカと日本の病院の領収書をすべて集めて計算しました。
費用詳細(アメリカ)
・顕微授精費用合計:約49万(合計162万-顕微授精費用返金分113万=49万)※
1回目 | 2回目 | 合計 | |
顕微授精費用 | 約113万 | ||
注射・薬代 | 約17万 | 約32万 | |
合計 | 約130万(¥1303613) | 約32万(¥322706) | 約162万(¥1626319) |
(当時のレートで換算) | (USD$1=¥86) | (USD$1=¥97) |
※アメリカでは、顕微授精に辿り着けなかったため、1回目の顕微授精費用約113万は、一旦支払いましたが、そのまま返金してもらいました。
1回目(2013年1月)
・顕微授精費用:$13148.00 約113万(¥1130728)
治療内容:採卵予定でしたが、採卵前にキャンセル
〈顕微授精費用に含まれているもの〉
内診、血液検査、超音波(採卵前、胚移植)、採卵(麻酔込み)、精子採取(TESA)、顕微受精、受精、培養、受精卵移植、LAH(レーザーアシステッドハッチング)など
・注射・薬代:$2010.29 約17万(¥172885)
〈注射・薬代に含まれているもの〉
採卵前後の注射(Lupron、Follistim & Menopur、HCG)、抗生物質など
2回目(2013年5月)
・注射・薬代のみ:$3326.87 約32万(¥322706)
治療内容:採卵予定でしたが、1回目と同様採卵前にキャンセル
〈注射・薬代に含まれているもの〉
採卵前後の注射(Lupron、Follistim & Menopur、HCG、デキサメタゾン)、抗生物質など
※1回目の顕微受精費用未使用のため、2回目は、1回目で支払った顕微授精費用をキープし、薬代のみを支払いました。(薬の量が増えたことで1回目の薬代より金額が増えました。)
費用詳細(日本)
・顕微授精費用合計:約142万
1回目 (A) | 1回目 (B) | 2回目 (A) | 2回目 (B) | 合計 | |
TESE | ¥180980 | ||||
精子凍結費用 | ¥21000 | ||||
顕微授精費用 | ¥396080 | ¥300290 | |||
受精卵凍結費用 | ¥42000 | ¥75600 | |||
凍結胚移植費用 | ¥119610 | ¥118800 | |||
サプリメント代 | ¥31500 | ¥75600 | |||
薬代 | ¥3460 | ¥28220 | ¥10250 | ¥24520 | |
合計 | ¥675020 | ¥147830 | ¥461740 | ¥143320 | ¥1427910 |
※サプリメント代に含まれるもの・・・DHEA、カルニチン
※薬代に含まれるもの・・・ピル、点鼻薬、膣座薬、貼り薬など
※凍結胚移植費用には、アシステットハッチング費用も含まれています。
※精子凍結保存更新費用(半年ごとに更新費用1万円)、受精卵凍結保存更新費用(半年ごとに更新費用1万円)等は含まれておりません。
【1回目(A) 2014年1月】
治療内容:精子採取→採卵→受精→受精卵新鮮胚移植→着床せず
【1回目(B)2014年7月】
治療内容:1回目Aの凍結受精卵の胚移植→着床→5週目で流産
【2回目(A) 2015年3月】
治療内容:採卵→受精→受精卵凍結
予定していた時期に日本へ帰国できず、そのためサプリメントを1回目Aより長く取っていたため、サプリメント代が高くなりました。
【2回目 (B) 2015年6月】
治療内容:2回目Aの凍結受精卵の胚移植→着床せず
助成金について
日本には、不妊に悩む私たちに対し、不妊治療の費用の一部を助成してくれる制度があります。
ちなみに私もこの制度で県と市の両方から、助成金をいただきました。
1回目(A) 顕微授精 県より15万+市より10万⇒合計25万円
1回目(B) 胚移植 県より7万+市より7万⇒合計14万円
※2回目(A)(B)の助成金の申請は、妊娠判定日より申請可能なため、現在申請中です。
詳細は、下記の厚生労働省のホームページにてご確認ください。
厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/funin-chiryou.html
まとめ
このようにまとめてみると、2013年から2015年の2年間で、不妊治療費用で約152万使っていることになります。(2回目(A) (B)の助成金約25万は、現在申請中のため、まだ差し引いていません。)
アメリカの病院: 約49万
+ 日本の病院: 約103万(合計142万-助成金25万-助成金14万)=顕微授精費用合計 152万
これプラス航空券も2014年から私の往復3回分、主人の往復2回分で約100万円近く使っているので、2013年から2015年の間に250万ほどかかっています。
アメリカの医療保険
もしアメリカで不妊治療を始める場合、皆さんの加入している医療保険が『顕微授精』や『体外受精』をカバーしているかどうか、治療を始める前に時間に余裕があるのでしたら、保険会社を調べることをお勧めします。
残念ながら私の加入している保険では、顕微授精の費用はカバーされませんでした。(治療し始めてから保険会社に確認する状態になってしまったため、治療に間に合わず、そのままの保険会社で治療を進めました。)
支払い方法の違い
アメリカも広いので、色々な地域や病院の方針によって支払方法など様々だと思いますが、
私の通っていた病院では、薬代も含め、一切喝采事前に支払いました。
日本では、治療の段階ごと、終わった段階で支払いを済ませるので、日本の病院へ通って初めて「日本の病院は良心的だな」と感じました。
アメリカの病院では、『採卵まで』『採卵後』『胚移植後』も全て一括で薬を注文するんです。
使う、使わないは別で、1周期全ての薬代を一括で購入しなければならないので、採卵にすら辿り着けなかった私は、未使用の注射針や薬が山積みのままでした。
誰にも文句も言えず、返品もできず、薬代だけでも本当に何十万も捨てているようでした。。。(涙)
今後の不妊治療
最後になりましたが、不妊治療を続けていくことに対し、もちろんお金だけではないことは分かっています。
ただ、ここまで自分なりに頑張っているつもりですが、治療を続けているのに、何の成果も見られない自分を責めてばかりです。
しかし、40歳を過ぎて、子供が産めなくなったときに、「あの時もう少し治療を続けていればよかった」と後悔だけはしたくありません。
お金は働けば戻ってきますが、時間は戻ってこないので、あともう少し頑張ってみようと思います。