女性にとって、結婚が人生最大の分岐点になるケースは多いかと思います。
将来の夢は、「素敵な家族を築くこと」なんて、いつぞやの文集に書いた人もいるのではないでしょうか。
素敵なお嫁さん、お母さん。。
女性は小学生くらいでも自分の家庭を意識して、将来について色々考えたり、友達と将来の話をしたりしますよね。
しかし、男性で子どもながらに「素敵な家庭を築くこと」と将来の夢に掲げる人はいるのでしょうか・・・。私の昔の記憶を奥の奥からひっぱりだしても、一人もいません。
ここでは、妊活において、男性と女性の考え方の違い、男性の妊孕力についてご紹介します。
男性と女性の考え方の違い
もともと女性の方が精神年齢が高いと言われているので、そのあたりも関係しているのかもしれません。
しかし、やはり子どものころから、男性と女性では「結婚・家族・子ども」に対する意識の違いがあるのでしょう。
女性には「母性本能」があり、もちろん男性にも「父性本能」があります。
母性とは妊娠・出産・育児という女性特有の機能を果たすために、生まれ持っているものです。
さまざまな場面で女性は自身の母性に気が付き、母性を感じることがあります。
しかし、父性はなかなか感じることが少ないようです。父性の目覚めは、子どもが生まれてからという男性は多いようです。
あるアンケート調査では、妻が妊娠しても男性は「父親になった」と実感できず、妻が出産し、わが子を抱いたときや子育てをする中でやっと「父親」としての自覚を持つとのこと。
男性の父性の目覚めは、女性に比べて遅いですね・・・。
子どもがほしいという気持ち
女性が子どもをもちたいと思う年齢と男性が子どもをもちたいと思う年齢には差があります。
妊娠適齢期という言葉も、女性は非常に気にするかと思います。
一般的にも妊娠適齢期と聞くと、女性の話・女性が考えるべきことと認識しがちです。ですから、早めに子どもを産みたいと願うのはほとんどが女性です。
「妊活」を意識し始めるのも女性の方が早いですし、夫婦でもきっかけは女性からという男女が多いようです。
私自身も「妊活」について意識し始め、調べたり、相談したりしたのは「私=女性」です。
主人は「妊活」という言葉くらいは知っていても、自分自身には関係ないものと捉えていたそうです。
最近は「年の差婚」と呼ばれる男女も増えてきていますね。芸能人でもよくニュースになっています。こういったニュースについて、男女で話をしていると・・・
「女性は適齢期とかいろいろリミットがあって大変だよな~」とか「男は若い奥さんもらえば、大丈夫だから」とか何の知識もないのに、軽く発言する男性を多々見受けます。
男性議員が女性議員に向かって「早く結婚した方がいいんじゃないか」というようなことを発言し、問題になっていましたね。
女性は出産があるから、妊娠適齢期があるから早く結婚した方がいい?
いやいや!「女性は」じゃありません。「男女ともに」です。
30代後半の友人男性が、「まだまだ遊びたい。20代前半の奥さんと結婚すればいいし」と言っていたのを思い出しました。
精子があれば、何歳でも妊娠可能と思っているのでしょうか。
30代後半・・・男性の妊孕適齢期は過ぎているのですよ!!!世の中の男性はそれを知らずに、妊娠は女性のことと思っているなんて、開いた口がふさがりません。
男性の妊孕力のデータ
女性は自分自身が妊娠するので「妊娠力」といいますが、男性は相手を妊娠させるため「妊孕力」といいます。妊孕とは、前述どおり相手を妊娠させることです。
不妊の原因の可能性が女性だけではなく、男性にもあることは当然のことです。
しかし、実際妊活に励むのは女性。いろいろ調べたり、病院へ行ったりするのも女性。
テレビで取り上げられたり、芸能人が夫婦で妊活事情を公表したりしたため、「妊活」も少しずつ男性に受け入れられ始めているとは思います。
とはいえ、不妊治療に臨む男性が少ないのが実状なのです。
卵子の老化はメディアで取り上げられているため、一般的に知られていることですが、男性の精子も老化があるのです。国内外でも精子の老化に関する研究は進められています。
海外の論文などでも、妊孕適齢期に関するものが発表されています。
29歳以下の男性だと、平均6~7か月ほどで相手の女性が妊娠に至っているという研究結果があります。30歳~44歳だと、平均10か月程度です。
45歳~49歳は19か月程度。50歳以上ですと32か月ほどとなっています。明らかに年齢とともに妊孕力は低下しているのです。
男性は30歳を超えると精子の質が低下し、妊孕力に影響がでるといわれています。
もちろん個人差はありますが、夫婦が30歳以上であれば、男女ともに「妊娠」への影響が高くなるということです。
ある不妊治療の専門医は「日本は子作りが遅すぎます。生物学的には、生殖年齢としてふさわしいのは10代ですから。」と言っていました。
確かに晩婚化が進み、年々男女ともに出産年齢は高くなっていますよね。
また、不妊の原因の調査では、男女ともに不妊原因がある割合がなんと「48%」だったのです。男性のみでも「24%」あります。
このように、研究や調査結果で明らかになると「男性の妊活への意識」を改めなければならないことは明白ですよね。
その意識が低いせいか、男性自身の精液検査などへの抵抗や女性から精液検査をしてとお願いしにくい現状があるのかもしれません。
これを読んだ男性は、自分自身で自ら行動を起こしてほしいのです。不妊検査も女性が先に行くのではなく、男女ともに行うべきことです。
「妊活」は夫婦二人で同時に始めなければなりません。協力し、支え合いながら一緒に取り組むべきなのです。
一般的に子どもを作ろうとしてから1年以内に妊娠する夫婦は約90%といわれています。
ですから、いつかできるはずと思っていてはいけません。半年以内にできなければ、検査をするべきだとある専門医は説いていました。
妊孕力向上と不妊検査
男性の妊孕力の低下については、食事改善や運動など日常での取り組みも必要です。こういった日常での取り組みこそ「妊活」に必要不可欠なことです。
そして、これは男性自身が自分で行わなければならないことなのです。奥さんやお医者様に助言はできても、実際に行動するのは旦那さんです。
そういった日常生活の中で可能な「妊活」。さらに、医療機関へ検査等に行くことで、妊娠する可能性はぐんと上がるはずです。
精子濃度や精子の運動率などを調べる精液検査はもちろん、精子機能検査など個々の精子の機能を調べるものもあります。
こういった検査は別に恥ずかしいことではありません。自分のかわいい子どもをその手に抱くためにするのですから。
芸能人がテレビの企画で精液検査をしていましたが、非常に堂々としており、検査をしてよかったと言っていました。
男性は堂々と検査等を行うべきだと思います。
今まで何も気にしていなかった旦那さんにこれを参考にしつつ少しでも知識をつけてもらって、協力を得たいものです。
夫婦ともに妊娠力・妊孕力を高める「妊活」を一緒に行っていくことが大切だということを念頭において、お互いが助け合いながら、支え合いながら妊活ライフを送りたいですね。