まだ不妊治療は自分には遠い話だと思っている方、不妊治療を敬遠しないでください。
「自分には関係ない」だとか、「大それたこと」と思わずに、「自分にも可能性があるかもしれない」と危機感をもち、赤ちゃんが欲しいという気持ちを一番に大切にしていきましょう。
ただそれだけでいいんです。
少しでも「焦ったほうが良さそうだ」という気持ちを心の隅に置いておくだけで、それが手遅れにならないようにきっと助けてくれますから。
あなたの卵巣年齢は何歳?
妊娠・出産は20代前半が適齢期だなんて話があります。身体的に若いほうがいいことはわかりますが、そんなことを言われても今の時代では現実的な話には聞こえません。
社会的に自立してからの方が良い、精神的に大人になってからの方が良い、経済力がついてからのほうが良い、意見はいろいろあるでしょう。
それらは価値観なので議論にしなくても大丈夫です。
ただ、女性のみなさんには自分自身の身体の年齢をできるだけ早く知ってほしい。そしてパートナーの方にその事情をきちんと把握していただきたいです。
自分はまだ若いと思っているからと言って卵巣は本当に若いのでしょうか?
卵巣は生活習慣やストレスによってダメージを受け、実年齢以上に老け込んでしまうこともあるのです。
そうすると排卵が上手にできなかったり、閉経間近になってしまっていたりと、妊娠の可能性が危ぶまれる状態に。
規則正しい生活をおくれていますか?過剰なストレス感じていませんか?肌荒れしていませんか?冷え症ではありませんか?タバコ吸っていませんか?
一般的に健康によくないだろうと思われることは、身体をただ疲れさせているだけではなく、内部までも蝕んでいるのです。
妊娠ができなくなる年齢
閉経すると妊娠できないことはご存知かと思います。しかしながらまだ閉経していないからと言って妊娠できるわけではないのです。
実は閉経の約10年前から妊娠の可能性はほとんどないと言われています。
女性はだいたい51~52歳で閉経しますので40歳を過ぎると妊娠が難しくなります。これは実年齢の話のみならず、卵巣年齢にも同じことが言えます。
今30歳でも卵巣年齢が40歳だとしたら、既に妊娠できる卵が作られていないかもしれません。
早めの備えに越したことなし
今はまだ妊娠を望んでいなくても、妊娠できないかもしれませんよと診断されるとどうでしょう。おそらく、自分の人生と真剣に向き合わないといけないと考えるようになるでしょう。
身体に何も問題がなければそれに越したことはありません。何もないことがわかって本当にラッキーです。
不妊治療が必要だという事実を、30歳で知るのと35歳で知るのとでは、その後の妊娠の可能性に大きくかかわってきます。
不妊治療があるからなんとかなる、35歳を過ぎても妊娠している人は多い、などと周りを見てついつい油断してしまいますが、不妊治療も35歳を過ぎると成功率はほとんどありません。
それでも妊娠できた人は相当の苦労と努力をしてきたはずです。
1箇月に1度の排卵、1年で12回のチャンスがあることになりますが、12回なんてあっという間です。
都合が付かなかったり、排卵のタイミングがかみ合わなかったりしてあれよあれよという間に毎月過ぎていってしまうのです。
妊娠しても子宮内でうまく育ってくれるとも限りません。お金も時間もたくさん費やして精神的に参ってしまう方も多いです。
最低限準備しておきたい
いつかは欲しいけれどまだピンと来ていないという方に、是非ブライダルチェックを受けてください。
血液検査でホルモン値などを調べる他、超音波で子宮や卵巣も診てもらえます。卵巣年齢を調べるには8000円程度可能。
その他、喫煙はやめる、冷え症を改善する、ストレッチだけでもいいので運動をする、食生活に気を付ける、規則正しい生活をおくるなど、習慣を改めることも初めてみてください。
葉酸のサプリメントを摂取しておくのも良いでしょう。
葉酸はビタミンB群の一種で、妊娠してからではなく妊娠前から初期にかけて服用し、胎児の先天異常を防ぎます。
そしてこれらの身体の準備と同時に、いつまでに一人目の子どもを作るかという計画もたててみてください。
毎日の生活が忙しすぎる、その反対に楽しすぎるという理由でだらだら先延ばしにしてしまうことも多いため、ライフプランをたてておくことは重要です。
そしてそれをパートナーと共有しておくことで、自分が欲しいときに相手が乗り気ではないなんて残念なすれ違いも防げることでしょう。
今すぐ子づくりしなさいだとか、不妊治療をしなさいというわけでは決してありません。
自分の身体がいつでも妊娠できる状態かどうかは是非知っておいていただきたいのです。
意図せず子供がいない人生を突きつけられるのは想像以上に辛いものです。
なるべく早く、いつでも妊娠できる準備をしておきましょう。あなた自身の幸せな将来のために。