赤ちゃんを抱く時の腕の角度や指のかけ方によって、身体の負担が減るばかりでないのです。
なんと、筋肉トレーニングまでできてしまうことをご存知でしたか?
コツさえ掴めば、抱っこの時間がより楽しく・効率的にすることができます。
[前向き抱き]
ミルクを呑んだ後にゲップをさせる時、抱っこ紐に乗せる時、ちょっと持ち上げる時と一番頻繁に抱く前向きスタイルです。
まず、指は親指一本と、人指し指から小指までを揃えた四本に開きます。
この時、親指側をやや斜め上に向けます。こうすることで、親指の付け根にかかる赤ちゃんの体重が、手の甲側に行きます。
よって、親指の付け根の腱鞘炎を防げます。
(湯呑み茶碗を持つ時に、指が並行になりますが、親指だけ口に入る様な向きにする感じです。)
この手が赤ちゃんの脇にしっかり入ると、あなたの親指が赤ちゃんの胸を押さえることを防げます。
赤ちゃんの腕の付け根のリンパを刺激するような形で親指が当たるので、赤ちゃんとしても心地よいようです。
そして、小指をやや内側に入れます。小指から肘を下から上に捻るイメージで、肘をあなたのウエスト辺りに当てます。 すると二の腕のプルプルっとした所に力が入ります。
よく抱けば抱く程力こぶが大きくなって、女性らしい身体というより逞しい身体になりますが、この様に肘を内側に入れ、腕の下側を意識されると、すっきりした二の腕が出来上がります。
[横寝かせ抱き]
授乳中の抱き方、寝かしつけの抱き方ですね。 先ず、あなたの身体が歪まない様に身体の中心を意識し背筋を伸ばします。
座りながらの場合、膝の上にクッション(外出先ではバック等高さのあるもの)を置き、あなたの腕は添えるだけの状態にします。
利き手側に頼らず、左右同じ時間ずつ抱きましょう。
頭側を押さえる手が上がりがちになると、肩も凝るし、長時間抱けなくなります。 頭を下から支える手は、小指側から外側へ捻るようにします。
手から肘、肩甲骨を寄せ、背中のウイングと言われる部分まで筋肉が使われているのを意識できれば、背中美人ママになります。
脚を巻き込みお尻を支える手は、出来るだけ深く入れ、こちらも小指側から捻ります。
(右利きの方は、左手で赤ちゃんの頭を抑えると、赤ちゃんの脚を膝やクッションに乗せ、右手がフリーになるので、自由に使えます。)
立って抱く時も上記の様にし、更に追加でお尻をきゅっと締め、脚も内側をピッタリ合わせるようにします。
見た目も綺麗ですし、背面の大きな筋肉が大活躍します! ジムに行って器具を使わなくとも、我が子でトレーニングが出来ます。
筋肉が鍛えられると、疲れにくくなります。 そしてなんといっても、脂肪燃焼効果抜群です!! 以上、筋肉を意識した抱き方をお伝えさせて頂きました。
始めは慣れなくても、背中側や、指からの捻れを意識するだけで、身体の中は少しずつ変化していきます。
いつか「抱っこが苦でなくなったなぁ。」「うちの子、最近軽くなったかしら?!」と思う事が出来た時、あなたの身体の筋肉が大いに働いてくれている事でしょう。