12時間半の陣痛を乗り越え、無事元気な女の子を出産することができました。
私は初めての出産だったので、出産後の次の日から数えて5日間は入院し、5日目の午前中に退院といった形になりました。
陣痛が来る前は1時間半の睡眠しかとれていなかったので、夜になったら眠れるだろうと思っていました。
私の母親には「今日は興奮して多分眠れない思うけど、ゆっくりしておきなさいね」と言われました。でも私は「1時間半しか寝てなかったし、眠れると思うよ!ありがとう」と言いました。
就寝時間になったので、傷口が痛いと思いながらもベッドに横になり静かに目を閉じました。
・・が!しかし、目を閉じると陣痛・出産のことを考えてしまって眠れないではありませんか・・。ゆっくり寝たい気持ちでいっぱいなのですが、
どうしても分娩時のことを思い出してしまうのでなかなか眠りにつくことができません。
母親が言っていた言葉は間違っていなかったと思いました。人は興奮していると眠たくてもなかなか眠れないものだと感じました。
どうしても眠れないので、母親に連絡とって話を聞いてもらうと、
母親からは、「寝ようと思わなくていいよ。寝ようと思ったらもっと眠れなくなるよ」と言われました。
私は目を閉じゆっくりしていました。
眠れても10分で起きたりを繰り返していたので、合計1時間眠れたかどうかといった感じでした。朝7時に起床し、看護師さんから体温計を受け取り8時に朝食です。
この時まだ赤ちゃんはナースステーションに預けている状態です。9時になり、昨日ぶりに我が子に会うことができました。
我が子は小さくて今にも壊れそうな身体で一生懸命息をして生きようとしています。
自分のお腹の中に10ヶ月間もいてここまで育っていたと考えると不思議ですし、何より感動していました。
すぐにミルクのあげかたの指導や、母乳の飲ませ方の指導がありました。
この日の夜と次の日の夜までは我が子はナースステーションに預けることにしました。
が、やはり夜は眠れませんでした。
次の日から退院する日まで毎日、旦那やお義母さん・私の母親・友達が代わり交代で来るといった感じだったので入院中は寂しくなく、にぎやかでした。
しかし、今思えば少しゆっくりする時間も欲しかったなと思いました。
入院中は会陰切開した部分がズキズキと痛むので立ったり座ったりをあまりしたくありません。トイレに行くことも億劫で嫌でした。
でも看護師さんから毎日便と尿の回数を言わないといけないので行かないわけにもいきません。なので行きたくなくても無理に行くことが多かった気がします。
産婦人科の朝・昼・晩のご飯はボリュームがあって美味しいのですが、普段薄味で食事を摂っていた私にとって、少し味が濃い気がしました。
そして、出産したばかりなのか食事の味付けが濃いせいか足がすごくむくんでいました。足クビがなくなり、まるでゾウの足のようになっていました。
少し心配していましたが、久々に味付けの濃い食事を頂いたので思わず沢山食べてしまいました。
入浴はシャワーのみで、初産婦は出産後3日目からシャワーを浴びることができます。
しかし入浴の時間帯や誰かが入っていると入る時間がないので、タイミングを見計らって入っていました。
面会時間は13時から21時までとなっており、友達は13時から18時までひっきりなしに来ていました。
私はゆっくりする暇もなく、お見舞いに来てくれた友達と話しをしていました。
そして私は個室ではなく、大部屋の4人部屋だったのですが、
ラッキーなことに私以外は個室希望の方ばかりだったので大部屋が個室状態になっていました。
沢山の友達がお見舞いに来てくれる中、ある同級生の友達とその友達の子どもの1歳7ヶ月になる男の子がお見舞いに来てくれました。
大部屋で私以外はベッドがあいていたので、その子が部屋に入ってきて、私の隣のベッドに荷物をドカっと置き、座ってくつろいでいました・・。
もちろん子どももベッドに座ってナースコールを押しそうになったりしていました・・。
そして子どもが暇になったのかグズりだしたので、卵ボーロを袋ごと子どもに渡していました。
「袋ごと渡して大丈夫かな?こぼした時どうするのだろう・・」と思いながらも私は様子を見ていました。そして案の定全部ではありませんでしたが、卵ボーロをこぼしていました。
友達はその子どもを追いかけることでいっぱいいっぱいだったようで、お菓子を拾わずに部屋を出て子どもを追いかけていました。
私は「立ったり座ったりしたくないのに!なんで私がお菓子を拾わないといけないの!」と思いながらも拾いました。
私の性格上見てみぬ振りをするのは嫌だったので落ちているお菓子を全部拾いました。
結局その友達は、子どもが落ち着いて部屋に戻ってきて2時間以上も長居していました・・。
「ゆっくりしたいから・・」と言って帰ってもらえばよかったのですが、せっかく来てもらっているのでそのような言葉は言えませんでした。
そして、いつも夜21時にナースステーションに預けていましたが、入院3日目からは可愛い我が子と一緒に過ごすことになります。
3時間置きの授乳はとても大変だし、眠たくてたまりませんでした。私は左のおっぱいが出にくかったので、看護師さんから指導がありました。
母乳指導は乳首をほぐされるのですが、これが痛い痛い!看護師さんも「少し硬いですね師さんに何度も母乳指導をしてもらいました。」といっていました。私はすっごく痛くて泣きそうになっていましたが、可愛い我が子の為に耐えました。
左のおっぱいが出にくかったので「ニップル」という物を使い、赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくする器具を使いました。入院中は毎日母乳指導を行っていました。
そして入院最終日の夕方に看護師さんが私の赤ちゃんの顔を見て「少し黄疸があるかもしれないからちょっと検査しますね」と言われました。
黄疸は赤ちゃんなら出ることが多いのですが、数値が高いと退院の日に一緒に帰ることができません。私はドキドキしながら結果を待っていました。
看護師さんと我が子が部屋に戻ってきて看護師さんが「少し数値が高いですが、今のところ大丈夫ですが明日になったらもしかしたら数値があがるかもしれません。
数値が高くならないようにミルクやおっぱいを沢山あげて、尿をいっぱい出させて数値を下げましょう」と言われました。退院する日を迎えることになりました。