不妊に断食が効果があると言うと、ほとんどの方は驚くのではないでしょうか。
子供を授かるためには、バランスの取れた栄養を含む食生活を心がける必要があります。サプリを取り入れている方も多いでしょう。
しかし、不妊の問題は昔からあったものでしょうか?
最近になって不妊治療をする方が増加したのは、妊娠したいと希望する女性が高齢化している他に、現代人ならではの食生活の問題が潜んでいるのかもしれません。
冷凍食品やコンビニの食品は、忙しい方にはとても便利なものです。でも、多くの添加物や保存料を含んでいて、女性の体に悪い影響を与えているかもしれません。
プチ断食によって体内を綺麗にする事で、妊娠しやすい体作りができるかもしれません。
女性の卵子の数は決まっている
女性が一生の間に生産できる卵子の数には限界があります。生まれたときには200万個以上あった卵子ですが、思春期頃には180万個ほどに減っているそうです。
妊娠したいと希望する年齢に達したときには、20~30万個にまで減っていると言われています。
それ以後も卵子はどんどん減り続け、一回の生理で1000個ずつ減っていくと言われています。
どんなに見た目が若く見えても、卵子が減っている事はすべての女性に同様に起こってしまいます。
男性の精子と違い、女性が持っている卵子は使いきってしまうと、もう妊娠できないという事になってしまいます。
でも、年齢が上がっていくにつれて、卵子が劣化してしまうという事ではありません。
高齢出産と言われる40代の方でも、卵子の質がいい事もあれば、20代の女性でも卵子の質が悪い事があるでしょう。
食生活の乱れやストレスが原因で、若くても卵子の元気がない場合もあるかもしれません。高齢の方が子供を産めない、若い方が子供を産めるという訳ではないのです。
卵子の質がいいかどうかは、検査で計る事ができません。卵子を新しく増やしたり、質を良くしたりする事は、現代の医療でも不可能です。
卵子の質が良かったとしても、子宮や卵巣の状態が良くない事も考えられるでしょう。女性の体のホルモンバランスが狂っている場合も、不妊につながりやすいと言えます。
卵子の質がいいかどうかを測定する事はできませんが、妊娠に適した体を作るように努力する事は可能です。
栄養バランスの取れた食事を摂取する事、ストレスを減らしてホルモンバランスが崩れないようにする事、血流を良くする事などは、卵子の質を高めて妊娠しやすい体に導いてくれるかもしれません。
女性の体が糖化したり、酸化しないようにする事で、卵細胞の質が損なわれないようにするのは大事な事と言えるでしょう。
半年に1度の断食が不妊に効果的
不妊の原因の一つとして肥満があげられます。太っている女性が妊娠しても、流産して子供を授かる事ができないケースは非常に多くみられるようです。
また、妊娠中にダイエットする事はできません。妊娠する前から太らないようにして、卵子が着床して、卵巣内で無事に赤ちゃんが育ってくれる環境を整える必要があります。
不妊に肥満が関係すると聞いて、ダイエットに取り組んだ方もいるかもしれません。
肥満を解消してもなかなか体重が変わらないので、肥満に効果があると聞いた酵素ドリンクやサプリを取り入れて、痩せる努力をした方もいるでしょう。
ダイエットもしながら、卵子の力を目覚めさえてくれる方法として、断食が注目されています。断食というと、食事を一切食べないで体重を減らす方法と思っている方もいるかもしれません。
最新の研究では、半年に一度、2~4日の断食をする事で、免疫力や細胞の再生力を高めてくれるようです。2日ほどの断食だったら、ハードルが低く感じるのではないでしょうか。
半年に一度断食する事で、女性の体や卵巣の細胞を活性化して若々しい体にしてくれるかもしれません。
一生の間の卵子の数は限られていると言っても、卵子が着床して赤ちゃんを育ててくれる基礎になる体は、常に細胞が入れ替わって妊娠しやすい状態にしてくれるでしょう。
断食は便秘にも効果があると言われています。断食をすると、胃腸の中には水以外には何も入ってきません。胃が空腹を訴えて、さかんに蠕動運動を始めます。
お腹がすいた時に「グー」と鳴ってしまうのは、胃が動いている証拠ですが、胃が動いているだけではなく腸も一生に動いています。あまり動いていない内臓機能を、断食によって目覚めさせる事ができるでしょう。
断食で妊娠力を上げる
食料が足りない発展途上国では、子だくさんで生まれる子供の数がとても多いですよね。栄養が溢れている先進国では、子供が少ない傾向があります。
栄養が豊富な先進国ほど子供の数が少ないのは、ストレスや食品に含まれる添加物・保存料のせいで、女性の体のホルモンバランスが崩れ、妊娠しにくい体になっている事も大きな原因の一つと言えるでしょう。
日本でも、昔の人はたくさんの子宝に恵まれていました。10歳以上も年の離れた子供がたくさんいた家庭もまれではありませんから、高齢出産だけが原因ではないでしょう。
生まれてから大人になるまで、食料の危機を感じた事のない体は、種を残そうという本能が欠けているのかもしれません。
本来、動物は自分の子孫を残そうという本能が働いていますが、栄養が豊富で危機感のない現代人の本能は、上手く働いていないのではないでしょうか。
断食をする事で、体が危機感を感じて、人間が本来持っていた本能を取り戻してくれるようです。栄養が足りないという危機感を覚えると、体は崩れたバランスを取り戻そうと必死に働き始めます。
断食は体を目覚めさせる、一時的なショック療法として効果を発揮してくれます。断食による飢餓状態は、人間としてではなく、野生の本能を目覚めされる効果が期待できます。
弱っている本能バランスの狂っていた女性ホルモンや、免疫力、自律神経の働きを、取り戻そうとしてくれるでしょう。
女性には本来、自然に妊娠するための機能が備わっています。でも、現代の生活が女性を妊娠しにくい体に変えてしまっているのでしょう。断食は、女性がそもそも持っていた妊娠する力を、引き出してくれるものと言えるのです。
悩み過ぎない効果も
不妊で悩んでいる方は、妊娠しやすい体作りや、妊娠しやすい時期などをとても気にかけているでしょう。妊娠する事を考えただけの、義務的なセックスというのはストレスが貯まるものです。
女性にも男性にも心理的なストレスが加わる事で、妊娠しにくい状態になっているかもしれません。実際は、女性と男性が自然と性行為をしたいと思えるときが、子供を授かる良い状態と言えます。
断食を始めてみると、いつもは思ってもみないような食べ物が欲しくなってくるかもしれません。普段は食べないような物を食べたくなるのは、体が自然と欲する物に気づいた印なのではないでしょうか。
いつもは不足している栄養素は、自分で知るのは難しいでしょう。断食によって、今体が必要としている栄養について気づくかもしれません。
不妊に悩んでいる方の多くは、早く子供を授からなければいけないという焦る気持ちになっているでしょう。でも、赤ちゃんが欲しいと思う気持ちがストレスになり、体のバランスを崩している可能性も高いです。
断食に集中する事で、頭の中を空にしてストレスを減らし、妊娠しやすい体にしてくれる効果も期待できます。
断食が効果があると言っても、素人が何日も食事を摂らないでいるのは良くありません。医師と相談して、どれくらいの期間だったら可能なのか確認してみるといいでしょう。
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