不妊治療と聞くと、主な原因は女性にあるイメージを受けますが、男性に原因があるケースも少なくないようです。
具体的には、乏精子症・精子無力症・無精子症・性交障害が挙げられます。
またダイヤモンドユカイさんが、ご自身が無精子症だという事実を発表したことで、男性の不妊も世に知られるようになりました。
参考ページ⇒男性不妊の原因(乏精子症・精子無力症・無精子症・性交障害)と治療
ちなみに、男性不妊の原因の1つとしてスマホの電磁波が取り上げられていますので紹介していきます。
携帯電話と精子の関係
携帯電話やパソコン等が発する電磁波が、体に良くないというニュースは度々目にしていました。
しかも以下の文献を参考にすると、なんと携帯電話が男性の精子に多大な影響を与えることが分かります。
1日に1時間以上通話する人や充電しながら通話する人は精子の密度が低く、相対的に精液の質が劣っていたとのこと。
携帯電話と股間までの距離の違いは、通話時間や充電の有無という要素と比べると精液の質に大きな影響を与えなかったそうですが、50センチメートル以下の距離で携帯電話を使用する人の精液の方が、端末との距離を取る人に比べると精液の質は悪かったそうです。
こちらの結果は、イスラエル工科大学のAriel Zilberlicht博士らの研究グループによる、25歳から51歳までの106人を対象とした調査で判明したことです。
さらに、イギリスのエクセター大学の研究者チームも、携帯電話を利用することで、精子の質に悪影響を及ぼすと述べています。
フィオナ・マシューズ博士は、両タイプの研究において、携帯電話が発する高周波の電磁波への曝露が、精子の運動率では平均8.1%、精子の生存率では平均9.1%の減少と相関していることを発見した。
この結果を見ると、通話する時以外は離れた場所に置いた方が賢明で、外出の際はできるだけ股間から離した方がよさそうです。
女児の出産率が増加
このように電磁波は悪いイメージが強く残りますが、電磁波は女児の出産にも影響を与えているようです。
電力施設勤務の家庭では、女児の割合が多いようだ。1996年に中東のイエメンで発表された論文では、電力施設に務める男親の家庭で男児8人に対して、女児出産が54人とじつに“6.8倍”にもなったという結果が出た。
約20年前のデータになりますが、約7倍もの結果となっているので、興味深いデータとなっています。
ラトビアでも、ラジオ送信用電波塔付近の家庭で男児254人に対して、女児が355人も生まれたという報告もある。 本書によれば、原因は“電磁波被ばく”による性染色体の異常だとされている。
なぜ女児の出産率が増えたのか気になりますよね?
この理由ですが、危険な環境下における種の保存を目的としており、生命力の強い女性が生まれたと考えられているようです。
確かに、男性より女性の方が長生きですし、子供を産むために丈夫な体を持っているので、この理論には納得できます。
お腹の赤ちゃんにも影響
これまでは、スマホの電磁波が男性の精子や精液に影響を与える文章が多かったですが、実はお腹の中の赤ちゃんにまで影響を及ぼすようです。
フランスの研究チームは、携帯電話と同じレベルの電磁波を鶏卵に21日間あて続けたところ、ひよこの死亡率が50~60%になったという結果を発表しています。
アメリカの研究所は、強い電磁波を浴びていると、流産や子供の先天性異常を引き起こす可能性が高くなるとの研究結果を公表しました。
強い電磁波を浴びていた胎児が流産する危険性は、通常の2倍。また、妊娠初期(10週以内)では6倍になるという結果も報告されています。
スマホや携帯の電磁波が体に良くないことが分かりましたが、具体的な対策というものは発表されていないようです。
妊活や妊娠中は、できるだけスマホの利用は控えた方が得策なのかもしれません。