妊娠中・妊娠後期のむくみで試して欲しい「7つの解消法」

妊娠・出産

多くの妊婦さんは、妊娠により身体のむくみを感じるといいます。

 

冷えとむくみは厳禁なのに、なぜ身体のむくみが出てきてしまうのか?

その原因を探りましょう。

 

通常と妊娠によるむくみの違い

むくみとは、体内の水分が溜まっている状態を指し、痛みを伴わずに腫れてしまうことです。

 

妊娠によるむくみは、怪我をした時の腫れとは違い、その部分は水分となっています。

 

手で押すと跡が付き、押しても戻りが非常によろしくないのです。

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なぜ、妊娠中にむくみが出やすいのか?

 

それは、赤ちゃんに栄養を与える為に血液量が増加する事が原因です。

 

妊婦さんの体内環境も、血液のバランスと細胞組織のバランスが乱れる事によって、むくみが出ます。

 

妊娠中のむくみを解消するために、どのような事に気をつければよいでしょうか。

 

むくみを出さない為に

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塩分の摂りすぎ
初期時期から、塩分の摂り過ぎは血圧の上昇にも繋がります。

 

慢性的な運動不足
つわりで動けない時期を過ぎれば、適度な運動やウォーキング等で体力をつけて置く事は大切です。

 

身体的要因が原因
日常的なストレスや妊娠による身体の変化に伴い、疲労傾向にある事でむくみを増強させてしまう事があります。

 

体重の増加
特に、妊娠初期の食べつわりで体重の増加が見られる妊婦さんは要注意です。つわりが酷くて外出が難しくない限りは、出来るだけ「食べたら動く」ことが理想です。

 

血液の流れが悪い
冷えにより血液の循環不足という現象が現れて、その結果、更にむくみが増大する場合があります。

 

体勢を変える事が必要です
血液が滞ることを避ける為、意識して体勢を変える習慣は必要です。血液をサラサラに流しておく事は、健康管理の上からも大切な事になりますよね。

 

妊娠時期にあった服装が大切
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身体を締め付けない事が、むくみにとっても大切なポイントになります。

胸が締め付けられるブラジャーは、乳腺への影響もあるので、マタニティがいいでしょう。

 

この様にむくみ症状には原因もありますが、解消方法を知っておくだけで、10ヶ月のマタニティライフも随分と楽になるはずです。

 

 

妊娠中に出るむくみの解消法

 

食生活の改善

妊娠すると、食生活の改善をする妊婦さんが大半だと思いますが、特に減塩生活がお勧めです。

 

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減塩食とカリウムの豊富な食材の摂取

カリウムは塩分排出を促進してくれます。トマトやきゅうりなどの野菜、果物に多く含まれています。

 

カリウムは水分溶けやすいという傾向性があるので、煮物をした時は、煮汁も飲むといいです。

 

お茶を変える

妊娠が判った事で、日常的に飲んでいたドリンクを「ノンカフェイン」にするなんてことはよく聞きますよね。

 

コーヒー好きだった方なら、代表的なものに、カフェインレスの「タンポポコーヒー」等があります。

 

ほか、利尿作用が高く、むくみ解消にもなるドクダミ茶・はぶ茶・杜仲茶・タンポポ茶・トウモロコシ茶などもあります。

 

下半身を温める

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足浴はその血行促進力から、効果的なむくみ取りとなります。バケツにお湯をはり、42度位のお湯が理想的な温度と言われています。

 

ひざ下位までの足浴を行う事で、滞っている血流をスムーズにします。足浴時に一工夫ですが、黒酢を入れてみると効果倍増です。

 

20分位時間を取りゆっくりと足を温めてあげてください。お湯を足しながら行うと、より理想的な足浴と言えます。

 

また、足浴しながら腰回りを温める事が出来ると最高ですね。

 

その時、より効果的なツボにカイロやホットパットを当ててあげる事が出来ると、足浴効果もより感じる事が出来るでしょう。

 

お灸やマッサージも効果大

3e3e0fc83dcfc1ee6ede68c33b5eef89_s妊娠中に、セルフケアでお灸の使い方をマスターしておくと、産後にも効果的です。

 

慣れない育児生活で、身体はパンパンになることでしょうから、赤ちゃんが生まれてくるまでにお灸の用意と、サポートしてくれる方がいれば、よりベストです。

 

お灸が難しい方は、カイロで暖めるのもおすすめで、寒い日で足の裏に張ると、全身がぽかぽかと暖かくなり、よく眠れるものです。

 

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無理のない、ゆっくりとした動きで出来るヨガもおすすめです。

妊娠中から産後まで身体を緩ませることが出来ます。

 

女性にとっては、「ヨガ」や「ピラティス」といった運動は体調管理の上で効果的に働きます。

 

妊娠後期のむくみや痛みの原因

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妊娠後期は、胎児の水分量が蓄積され、血液量は増加し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増えることも影響しています。

 

エストロゲンによって、増えた水分と血液が取り込まれるのですが、皮下脂肪に溜まりやすくなり、むくみとして症状に現れます。出産に近づくほど子宮は大きくなり、血管を圧迫するため、つった感じを覚えたり、痛みも顕著になってきます。

 

この時期は、子宮の圧迫による坐骨神経の痛みもあったり、腰からお尻にかけてだるさやじわ~っとした違和感があるものです。

 

妊娠後期のむくみの症状

妊娠により、身体のむくみを感じたら必ずかかりつけの産科で診て貰ってください。

 

ここでは、妊娠によりむくみの症状を簡単にお伝えします。

 

1.手足だけではなく全体的に太った感じがする

2.足のすねを指で押しても戻ってこない

3.体重が1週間以内に500グラム以上増加傾向にある

この3つがむくみの代表的な事となります。

ほか、疲労によるむくみから、ほてり、寒気、といった症状が引き起こされるケースもあります。

 

こうした症状が現れた場合は、休息が一番効果的です。

 

妊娠後期でやっておきたい「7つのむくみ解消法」

1.規則正しい生活と食生活

妊娠後期は、塩分の過剰摂取には要注意です。

 

塩分のかわりにレモンを活用する事で、たんぱくに感じやすい薄味もカバー出来ます。取り過ぎない前提なら、香辛料もおすすめです。

 

こまめな休憩

こまめな休息と昼寝は、むくみの緩和に効果的です。

この時期は、老廃物も体内にたまりやすいので、無理はせず、できるだけゆったり過ごす事を優先しましょう。

 

寝る時は、足元を少しだけ高くすると、圧迫されている血管も若干ながら和らげることができます。

横になって、片足をクッションや抱き枕に置く「シムスの体位」なら、気道も確保しやすいです。

 

温かいお茶の摂取

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妊娠中と共通して、体内の水分を上手に排出するために、利尿作用の高いお茶を飲みましょう。

 

タンポポコーヒーやルイボスティーといった、ノンカフェインのものを飲む妊婦さんが多いですよね。

 

マッサージや身体の温めで血行促進

妊娠中でも利用できる、マタニティー整体で、リンパの流れを促進してもらったり、冷えを感じる箇所にカイロを貼る、自律神経機能をアップさせる足浴もおすすめです。

 

カリウムを積極的に摂取する

むくみを引き起こす原因に「余分なナトリウム」も挙げられるので、効果的に排出するためにも、カリウムの多く含んでいる食品を積極的に摂取しましょう。

 

味噌・納豆・わかめなど、日常的に摂取しやすい食品群にも多く入っています。酵素も多く含んでいるので、妊娠中のみでなく、継続して摂取していきたい食品群です。

 

同じ姿勢でいること

産休ギリギリまでデスクワークをしている妊婦さんは、長時間の同じ姿勢は避けましょう。ストレッチやマッサージを取り込みながら、血流の巡りを良くするように努めて下さい。

 

冷えから身体を守る

夏場はクーラーの使用には要注意しましょう。軽い運動等を日常的に取り入れる事で、血行を促進する事もお勧めです。

食事においては、味噌や生姜が身体を温める食品群となっています。

 

解消するには実践あるのみ

むくみに加えて、脚や恥骨の痛みに悩まされる原因と症状、そして解消までご紹介しました。辛いむくみや痛みの緩和に大きく役立つかと思いますので、ぜひ実践されて下さい。