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多嚢性卵巣症候群で不妊になることも!治療と対処法とは?

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不妊治療でいいの?

多嚢性卵巣症候群」という病気をご存知でしょうか?

 

女性の2割もの人がかかっていて、比較的若い女性に見られると言われています。大抵は気づかないまま妊娠・出産に至りますが、放置して悪化すると不妊につながります。

 

「多嚢性卵巣症候群」とは、
卵巣から上手く卵子が排卵できない排卵障害です。

卵巣を包む皮膜が厚いため、卵子が上手く排卵できないと言われています。排卵が行われていない状態なので、妊娠するためにどんなに良い状態になっていても、着床する卵子がないということになってしまいます。

 

「多嚢性卵巣症候群」とは、どのような病気なのでしょうか?もし病気にかかっていた場合、どのような対処法があるのでしょうか?

多嚢性卵巣症候群とは?

多嚢性卵巣症候群は、英語の「Poly Cystic Ovaries」の表記から、「PCOS」とも呼ばれ、卵巣を覆っている皮膜が厚くて固くなり、卵子が上手く排卵できない状態になっています。

 

排卵されない卵子は卵巣内に留まり、卵胞になってしまいます。このたくさんの卵胞がたまってしまった状態を、多嚢性卵巣症候群と呼んでいます

 

卵子の質

 

原因は、卵巣内の男性ホルモンが多いことが指摘されています。血液検査をしてみると、生理中の胎内の男性ホルモンの値で、多嚢性卵巣症候群と疑われることもあります。

 

多発性卵巣症候群になると、卵胞が卵巣の中に大量に溜まり、卵胞液中の栄養素を全て胎児が吸収し、栄養素を過剰摂取する事から、子宮内で胎児が死亡する可能性が高まります。

その後、子宮全摘手術をしなければいけない状態にもなります。

 

気づかないまま放っておくと、排卵ができないために不妊になるばかりではなく、女性の体にとってとても危険な病気と言えるでしょう。

 

多嚢性卵巣症候群チェック

ご自身が多発性卵巣症候群かどうか知るために、いくつかのチェック項目があります。

 

多嚢性卵巣症候群の診断

1:生理周期が35日以上
2:以前は規則的だった生理周期が、不規則になった
3:生理がない
4:にきびが多い
5:毛深い
6:肥満

生理周期は平均的には28日前後だと言われています。元々もっと長い方もたくさんいますが、徐々に長くなっていっている方は要注意です。

 

多発性卵巣症候群になると、男性ホルモンが増えると言われています。毛深くなるのも原因の1つとして挙げられるのはその為です。

 

他にも、生理時の出血量が多くなったり、出血する時間が長くなったりする場合もあります。

生理不順は不妊の原因の中でも大きな一つです。

生理期間が乱れている方は、多嚢性卵巣症候群以外の病気が見つかる可能性もあるでしょう。

 

多嚢性卵巣症候群の診断

女性の中でも2割がこの病気になっているとも言われています。

でも、排卵障害で卵巣の中に卵胞が貯まってしまう女性のすべてが、多嚢性卵巣症候群と診断される訳ではありません。

 

比較的若い女性で発見されやすいのですが、妊娠・出産した後で診断される場合もあります。

 

多嚢性卵巣症候群は年齢とともに進行する傾向があり、生理周期が長くなることで気づくかもしれません。

 

卵巣には多くの卵子があって、月に一つずつ大きくなって成熟し、排卵しています。卵子は卵胞と呼ばれる膜に包まれていますが、卵子が大きくなるにつれて卵胞も大きく成長していきます。

 

2センチぐらいの大きさになると自然と卵胞が破れて、卵子が排卵されるという仕組みです。

 

ある程度に成長した卵胞が、そのまま卵巣内にたまってしまった状態になる場合があります。左右の子宮に卵胞が12個以上貯まって卵巣内の多くの面積を占めている場合、経腟超音波検査で多発性卵巣症候群と診断されます。血液中のホルモン検査も使われています。

 

多くの女性は多嚢性卵巣症候群と診断されても、軽度のもので治療を必要としない場合が多いと言われています。

 

ですが妊活中の方には、妊娠の機会を失う大きな原因の一つでもあります。病院で診断されたら、医師の指示のもとに適切な治療を受けることが重要です。

 

多嚢性卵巣症候群の治療

多嚢性卵巣症候群の女性の70%は、排卵の異常があって上手く卵子を排卵できないので、不妊治療をする必要があります。

 

まず治療に使われるのは、排卵誘発剤です。クロミフェンなどの内服薬ですぐに排卵できる場合もあります。なかなか排卵に結びつかない場合は、他の内服薬を使います。それでも排卵が確認できない場合、注射による排卵誘発剤を使うこともあります。

 

ルトラール

 

多嚢性卵巣症候群になってしまう原因は、詳しくわかっていません。糖尿病の治療に使われている薬が効果的だと言われているため、処方される場面もあるかもしれません。

 

排卵誘発剤のクロミフェンなどを使用した場合、数日の服用で80%の女性は排卵を起こすようになると言われています。注射による排卵誘発が必要な場合、やや重症と言えるかもしれません。

 

注射による治療では、卵巣内の病気の面積が狭い場合、効果がない場合があります。効果が低いということで、薬の量を増やすと、「卵巣過剰刺激症候群」になる可能性もあります。
卵巣過剰刺激症候群になると、卵巣が大きく腫れあがってしまいます。

 

多嚢性卵巣症候群が重症の場合

多嚢性卵巣症候群が重症な場合、薬の内服ではなく、注射による治療になる場合もあります。頻繁な注射は不妊にも繋がる可能性があるので、不妊治療として体外受精を勧められることもあります。

 

多発性卵巣症候群を抱えている女性が体外受精をする場合、大きくなったり、増えすぎたりした卵胞をコントロールしやすくなります。

 

薬の反応を良くするために、腹腔鏡で卵巣に穴を開ける外科的な手術になる場合もあります。女性の負担は大きいものですが、排卵が自然にできるようになると言われています。

ただし、効果の持続に限りもあるので、その都度での判断が必要となります。

 

原因がわからない病気

多嚢性卵巣症候群になってしまうメカニズムは、現代の医学でははっきりしていません。妊活中の多くの女性が、気づかないまま抱えている病気でもあります。

 

ルトラールで生理が遅れる

 

原因はわかっていませんが、年齢とともに悪化すると言われています。元々は規則正しい生理周期だったのに、生理が不規則になったり、にきびが増えてきたという方は、多嚢性卵巣症候群の可能性もあります。効果的な治療法がわかっている病気なので、ぜひ婦人科で受診して、病気だと判明したら治療を開始してください。

 

多嚢性卵巣症候群は、不妊治療をしている方に多くみられる病気の一つです。

女性の20%がかかっているとも言われているので、特別に珍しい病気ではありません。

 

肥満や代謝の悪化の悪い方に起きていることが多いようです。ふだんから肥満にならないように気をつけて、運動を取り入れて代謝を良くすることが、不妊に効果的ではないでしょうか。


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