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妊娠に不可欠な亜鉛!必要な摂取量と妊活で期待される効果とは?

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今回も前回に引き続き、サプリメントのお話で、亜鉛について掘り下げます。

 

まず、亜鉛はご存知でしょうか?亜鉛(Zn)は体内に約2g含まれます。

 

亜鉛の重要な役割

 

亜鉛は広く細胞全体に存在し、その働きはDNAや蛋白質の合成に関与しています。

 

血漿中の亜鉛はほとんどアルブミンなどの蛋白質と結合していて免疫機能に関係しています。

 

加えて、糖代謝にも必要で、インシュリンの合成や作用発現に必須のミネラルなんだそうです。

 

亜鉛の所要量は鉄と同じくらいとされていますが、尿や汗の中に排泄される量は鉄の十倍も多く、ダイエットや運動によって不足しやすいのだそう。

 

また加齢によっても尿中の排泄量が増えてしまうのだそうです。

 

また、亜鉛はDNAや蛋白質合成に関係している細胞分裂に必要なため、不足すると免疫機能も低下してしまいます。

 

以上のことから、妊娠云々関係なく、日常的に必要な栄養素だということはお分かりいただけたと思いますが、では妊活においてはどんな立ち位置なのでしょうか?

 

妊活での亜鉛の効果

 

まず、女性への効果は、亜鉛はタンパクの分解・合成に関与する栄養素のため、受精卵の細胞分裂の際に必要な成分だそうです。

 

また、亜鉛不足になると生殖能力の低下による卵子の形成や分泌液の生成が阻害されてしまうのだそうです。

 

男性への効果は、亜鉛の体内濃度が高くなることで、精子の数が増える、精子の運動量が増すことがわかっているそうです。

 

亜鉛が少なくなると、そもそもの精子数が減り、弱々しい精子が増えてしまう、勃起不全や前立腺肥大で不妊の一原因になってしまう可能性があるとのことです。

 

最近の報告では、この亜鉛は精液の中に多量(19.5mg/dl)に含まれ、尿でも1日の排尿中に0.045mg±0.015mg含有されています。

 

1回の射精量5mlとしますと1mgを排出することになります。これは、莫大な量ですね。

 

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加えて、ウェイン・ステイト大学教授、プラサド医学博士が51歳から65歳までの、5人の健康な男性を対象に行った興味深い実験があります。

 

完全な食事管理を行って、1日わずかに1mgの亜鉛不足の食事を6ケ月間続けました。

 

亜鉛の必要量は1日9mgから12mgと言われていますから、1mgというのは、影響があるとは考えられない微量です。

 

ですが、博士はその微量の不足が、性能力に影響を及ぼすと考えたのです。

 

その結果、5人中 4人の精子数が減少し、5人中 5人のテストステロン(男性ホルモン)量が低下しました。

 

しかも精子数の減少した4人のうち3人は不妊点を下回る激減ぶりを見ました。

 

その状態では当然ながら、被験者達はインポテンツを訴えました。

 

そこで正常な食事に戻し、さらに1日30mgの亜鉛を補った結果、5人が正常に回復するのに、16週から20週要したと、プラサド医学博士は報告しています。

 

いかがでしょうか?

 

亜鉛が妊活中の男女にとても重要であることがご理解いただけたと思います。

では、実際にどのように体内に取り込むのがいいのでしょうか?

 

亜鉛の1日推奨摂取量は、成人男性で12mg、成人女性で9mgだそうです。これに加えて妊婦さんは+2mgを推奨しているようです。

 

ちなみに、上限量は成人男性で40〜45mg、成人女性で30〜35mgとなっているようです。

 

亜鉛が豊富な食べ物

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亜鉛を多く含む食べ物は「かき」が有名ですね。かきは亜鉛の含有量が非常に多く、かきを6個食べるだけで成人男性の亜鉛の1日の所要量を満たすことが出来るのだそう。

 

「からすみ」や「するめ」も亜鉛の含有量が多く、食品一単体あたりの重量もあるので、一度に多くの亜鉛を摂取することが出来ます。

 

東北地方や北海道などでよく食べられているほやや毛がに、タラバガニなども亜鉛の含有量の多さと、食品として一度に摂取できる量の多さでたくさんの亜鉛を摂取することが出来ます。

 

肉類ではビーフジャーキーが一度にたくさんの亜鉛を摂取できます。牛肩肉や牛肩ロース、牛ヒレ肉、牛もも肉など牛の各部位にも亜鉛が多く含まれていて、亜鉛を摂取しやすい食品だといえます。

 

亜鉛を手軽にたくさん摂取したいならこれら食品がおすすめです。

 

ただ、これらの食品は毎日続けて食べることは難しいですね。ビーフジャーキーやするめはお手軽ですが、塩分も気になります。

 

そして、亜鉛は非常に吸収率が悪い栄養素。7割以上が体外に排泄されてしまうと言われています。

 

そうやって考えるとやはり、サプリメントが手軽なのかな…と私は思っています。ちなみによく見かけるDHCの亜鉛のサプリメントは1粒で15mg含まれています

 

もちろん、サプリメントにも様々な成分、生産過程があり、本当に良い体にとってリスクが少なく、かつ良質なサプリを見分けるのは困難で、さらに15mgがそのまま吸収されるわけではありません。

 

しかし、かきやそのほか食品を頑張って食べるよりは、カロリーや出費も抑えられるし、なんと言っても手軽です。

 

過剰摂取に注意

 

ここで注意していただきたいのが、過剰摂取です。亜鉛は吸収率が悪いから、多めに飲んでやろう!なんて考えないで下さいね。

 

長期間、継続して過剰摂取した場合には、頭痛、発熱、嘔吐、倦怠感、脱水症状、腎臓の障害などの副作用が出る場合があります。

 

また、亜鉛を一時的に大量に摂取した場合(1日2000mg以上)は急性中毒の危険性があります。

 

亜鉛の耐容上限量は成人男性で4045mg/日、女性で3035mg/日となっています。サプリメントを使う場合は決められた量を守りましょうね。


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