不妊治療を諦めないで!精子が0匹でも人工授精で出産できた話

不妊の体験談

私は不妊治療を経て、男の子3人のママになりました。

 

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学生の頃からダイエットに関心があり、特に10代の頃はスーパーやコンビニに買い物に行ってもカロリー、外食をしてもカロリーと頭の中はカロリーのことでいっぱいでした。

 

そんな生活をしているとやはり体に異常をきたすもので、月経が2か月3か月来ないのが当たり前になっていました。

 

しかし、若い頃は月経不順を気にするどころか、面倒な事が人より少ない回数でラッキーとさえ思っておりました。今となればなんて浅はかな考えだと思いますが。

 

24歳で結婚し、しばらくは共働きをしながら夫婦の時間を楽しんでいましたが、

半年が経った頃から「私、生理不順だけど大丈夫なのかな・・・?」と思うようになり基礎体温を測ってみることにしました。

 

結果、高温期と低温期の境目がない波打ったグラフでした。

 

不妊症治療の病院へ

これでは排卵日を予測することも出来ず焦った私は、不妊症治療を専門にしている病院がたまたま近くにあったので、誰かに相談することもなく予約していました。

 

思い立ったらすぐ行動をしないと気が済まない性格なのです。

 

そうは言いつつも、周りで不妊治療をしている友達は一人もいなかったし、テレビでも今ほど注目して取り上げられていなっかったので、取り上げられていても気にも留めていなかったという方が正しいですが、やはり不安でした。

 

病院は、閑静な住宅街にあるとても綺麗なクリニックでした。

それだけで安心した私です。

 

口コミでの評判がいいだけあって、待合室には次から次へと予約した女性がやってきましたが、年配の人だけではなく私のような20代の女性もちらほら見受けられました。

 

中には夫婦で来ている方たちもいたのに驚いたのを覚えています。初診は主に問診でした。「生理が3か月来ないこともよくあります。」と伝えると、

 

「それはあかん。たとえ排卵していても3か月間体の中にいた卵は使えない。」と言われました。質が悪いということですね。

 

病院としての治療実績は高いのですが、先生はなかなか物言いがきつく、初日は怖かったですが、逆にその突き放したような言い方で「25歳なら絶対妊娠するよ!」と言われた時は元気が出ました。

 

そして同時にこれから頑張って通っていこうと決めました。

 

不妊治療の開始

治療の進め方は、まず卵管造営検査血液検査等から始まりました。

そしてフーナーテスト

 

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前日に性交渉し、次の日診察してもらうとまさかの精子が0匹!

 

主人の精子の量を診てもらったら異常なしだったので、私が精子を殺してしまっている可能性がでてきました

 

抗精子抗体の検査をし、もし陰性であれば自然妊娠は諦めなければいけない境遇に立たされ、結果までの間は不安で仕方がなかったです。結果は陽性。

 

ホッとしました。しかし精子が0匹なのは変わらないので、タイミング療法から始めるところを、私は人工授精にすぐ移行しました。

 

早く妊娠したかったということが一番ですが、値段もそれほど高くなく、仕事にも差し支えないということで悩まずに踏み込めました。

 

排卵日にクリニックへ行き、前もって採取した元気の良い精子を子宮内へ直接注入してもらいました。

 

b5a5694c1252119d4c58696c1bc21ea1_s部分麻酔も無く5分ほどで終わりました。そのあと少し休憩をしましたが、そのまま仕事場へ行って普段通り過ごせました。

 

ネットを検索すると、ほとんどは5~6回以内で妊娠をすると載っていて何の根拠もないのですが少し自信がありました。

 

「次、〇日に来てください。それまでに生理がこなければ妊娠しているかを調べます。と言われ、2週間程だったと思いますが毎日がカウントダウンでした。

 

トイレに行くのが怖くて、腰が重だるい日は生理の前兆かもしれないと不安になり、毎日頭の中は早く〇日にならないかなとそればかりでした。

 

初めての人工授精の結果は失敗。前日に生理が来てしまいました。

 

その時の私はショックよりも「子どもが出来ない。ママになれない。」という恐怖、不安、落胆、未来が真っ暗で泣きました。

 

1362d7b9516c454b66892c1ae8d7acad_s主人は次頑張ろうと声をかけてくれましたがその言葉にも噛みつきました。

 

今思えば、私も主人も二人ともへこんではダメだと、主人なりに考えての言葉だったのだと思います。

 

不妊治療中は情緒不安定になってしまい、夫婦喧嘩が絶えなかったです。

 

ひとえに私の八つ当たりなのですが。そんな私に耐えて、優しく包み込んでくれた主人がいたからこそ頑張れたのだと思います。

 

その後2回目も失敗し、3回目でようやく授かることができました。今までの悲しい涙ではなく、二人で嬉し涙をながしました。

 

数年後にまた人工授精をして今では3人の息子に囲まれて生活をしています。

今思うと、私は不妊治療期間がとても短く、すんなり成功した側だと思います。

 

自分の体がおかしいなと思ったらすぐに病院へ行き、検査結果に問題があるとなればステップアップすることに躊躇しない。

 

この事が短期間ですんなり進んだ要因ではないかとも思ったりしています。

そして何よりあきらめない!これは絶対曲げませんでした。