不妊の期間に出来ることは何?せめてやっておきたい体質改善

妊活の知識

不妊のみなさまにとって、気になることと言えば「自分でできること」、いわゆるセルフケアですね。
不妊治療中であったとしても、何かできることはないかと探しておられる方も多いのではないでしょうか。
そこで、私がおすすめするさまざまなセルフケアについて、特に妻である女性のほうが特に気を付けたいことを中心にまとめてみました。
もちろん、不妊治療中の方の中で血液検査や精液検査に引っかかってしまったという方たちにも有益な情報だと思います。
ご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

まず、不妊というのは妊娠しづらい状態ということはみなさんもご存知のとおり。
そうなると、重要なのは”妊娠しやすい状態にする”、具体的には「体質改善」だと考えます。
体質を変えるには数日ではなかなか難しいでしょう。
ですが常日頃から意識することによって、少しずつ良い方向に進んでいくことは間違いありません。

では、具体的な体質改善にはどのような方法があるのでしょうか。
以下に、6つのジャンルに分けて詳細を記載しています。

●食事
妊娠しやすい食べ物と言われているのが、”赤い食材”と”黒い食材”と言われているのを聞いたことがありますか?
・赤い食材
血液そのものの量を増やすため、血行促進につながります。
血行が良くなると不妊の大敵となる冷え性が改善されたり、子宮の血流が良くなると子宮内膜が厚くなり着床しやすくなるようです。
さらに子宮筋腫をはじめとする婦人科系の疾患も起きにくくなるためおすすめ。
具体的な食材として、赤身魚(マグロ、アジ、イワシ、サンマ、鮭など)、肉(牛肉、マトン、ラム)、トマト、ニンジンなどが挙げられます。

・黒い食材
黒い食材と聞いてもあまりピンとこない方も多いかもしれません。
アンチエイジングにも良いと言われている黒い食材は女性ホルモンを活性化させる効果があります。
体内年齢を若返らせることは卵巣や子宮にももちろん良い効果をもたらしますので、ぜひ積極的に摂取したいですね。
具体的な食材として、黒豆、黒ゴマ、黒砂糖、黒酢、ひじき、プルーンなどがありました。

他におすすめなのが、”タンパク質”と”ナッツ類”です。
タンパク質に関しては動物性のものよりも植物性のもののほうがカロリーも少なくヘルシー。
納豆、豆腐などは毎日の食事にプラスしていきましょう。
ナッツ類は抗酸化作用があり、卵子の若返りに良いとされています。
さらに妊娠ビタミンと言われているビタミンEも多く含まれていますから、ホルモン分泌にも期待ができるでしょう。

●飲み物

・ハーブティー
中でもおすすめはルイボスティー。
妊活をしている方の多くが愛飲していると言われているルイボスティーは、抗酸化作用があります。
卵子の質を上げ、体の老化も防いでくれるという魔法のお茶です。
味に独特の癖があるので苦手な方も多いかもしれませんが、ノンカフェインなので妊娠中でも飲むことができるのでおすすめ。

・ローズヒップティー
ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれているので妊活の効果も期待できるでしょう。
美容と健康にも良いそうです。

・タンポポ茶
妊活の必須栄養素である葉酸が含まれています。
漢方にも使用されている薬草が使われているので、東洋医学の観点からもおすすめです。

ポイントは、カフェインが含まれていないものを選ぶこと。
カフェインは利尿作用が強く、尿の排出とともに体温が低下してしまい、冷え性の原因に。
さらに貧血や鉄不足といったことも促進してしまいますので、コーヒーや緑茶は避けましょう。
そして、上記でご紹介しているお茶はなるべくホットで飲むことを心がけてください。

●整体
特に骨盤が曲がった状態は子宮が本来の位置にないため、着床しづらいと言われています。
整体では骨や内臓をもとの位置に戻してくれるため、生理不順にも有効です。
定期的に通ってメンテナンスをしてみてください。

●お灸
妊娠に良いと言われているツボがいくつかあります。
指で押さえるのも良いですし、市販のお灸でも効果があるので、実践してみましょう。
テレビを見ながらなど、他のことをしながら抑えられるツボを中心にご説明ています。

・三陰交(さんいんこう)
内側のくるぶしから指4本分上がったところにあります。
女性の場合は子宮を活性化させる、着床しやすくなるといった効果があり、男性の場合は勃起障害に効果があるそうです。

・太谿(たいけい)
内側のくるぶしとアキレス腱の間、ほぼ中央に位置します。
血行を改善しますので、冷え性に効果あり。

・曲骨(きょくこつ)
体の中心線上にあり、恥骨の真上です。
子宮をそのまま刺激しますので、月経周期を整える効果が。

●睡眠
睡眠は不妊に関係なく非常に重要です。
質の良い睡眠でなければ体の疲れは取れませんし、臓器も正常に働いてくれません。
さらにホルモンは睡眠中に分泌が促されるものなので、意識して改善を心がけたいところ。
もちろん基礎体温を正常にするという観点からも重要と言えます。
では、質の良い睡眠になるように心がけたいことをご紹介しましょう。

・午後10時から午前2時の間は寝る
ホルモンの分泌量が最も盛んになる時間帯で、ゴールデンタイムともいわれています。
この時間に深い眠りになるノンレム睡眠であればなおさら良し!
早い時間の就寝を意識してみてください。

・睡眠時間は最大でも8時間
多く寝すぎることが良いというわけではありません。
早く寝たら早く起きる、ということを心がけてみましょう。

・寝る前の食事と入浴について
食事も入浴も神経がたかぶるため、就寝間際にするのはおすすめではありません。
遅くても食事は就寝2時間前、入浴は1時間前には済ませておくことがおすすめです。

・部屋を暗くする
部屋が明るいと眠っていても脳は起きている状態に。
夜だということを認識させるためにも、カーテンを閉めて電気を消し、部屋を真っ暗にして寝てみてください。
アイマスクも効果的です。

●ストレスを避けるために気持ちよく過ごす
ストレスは不妊の大敵です。
とはいえ、ストレスのない人間なんていないでしょう。
うまくストレスを発散させて前向きになれるよう、日々を楽しんでみませんか?
私がおすすめしたいのは、”運動”と”生理日のご褒美”です。

・運動
運動はストレス発散にもってこい!
ぜひご夫婦で30分のウォーキングから始めてみましょう。
ダイエットにもなるし一石二鳥ですよ。

・生理日のご褒美
不妊症の方にとって、生理が来てしまうと大きなストレスを感じます。
ですので、あえて生理が来た時に特別なことをしてみてはいかがでしょうか。
例えば「生理が来たらおしゃれをして夫婦でちょっとお高いディナーを楽しみに行く」「生理になってしまったら普段は我慢しているケーキを食べる」など。
あくまで”普段とはちょっと違う”という演出です。
これなら生理が来てしまっても落ち込むのは一瞬で、あとは楽しみが待っていると思えるのではないかと考えます。
他にも、夫婦で治療を頑張った記念日や通院のストレスを避けるために好きな音楽を聴いて気持ちを高めるというのもよいですよ。
いかがでしたか?
不妊中はどんなことでも試してみたい、実践したいと思う方がほとんどだと思います。
だからこそ気軽に、かつ楽しく、負担にならないセルフケアで妊活を楽しんでみてください。

 

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